ルイボスティーが最近健康や美容に良いと注目され、カフェなどでも取り扱うお店も増えてきました。
ですが具体的にどのような効果や効能があるのかわからない人が多いのではないでしょうか?
他のお茶と違いどのような栄養成分が含まれているのか、そしてなぜ妊活中の人や妊婦さんに良いのか、おすすめのルイボスティーとともに詳しく紹介します。
ルイボスティーとは?味やカフェインについて
ルイボスティーは紅茶のような色をしているので、紅茶と同じ種類と思っている人も多いようですが、実は紅茶や緑茶、中国茶などとは全く違う飲み物です。
マメ科のルイボスという植物の葉を乾燥させて茶葉にしたお茶で、南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈の一帯でしか育たなく、もちろん日本では栽培ができないとても貴重なお茶です。
古くから南アフリカの先住民の間で日常的に飲まれていた飲み物ですが、「奇跡のお茶」または「不老長寿のお茶」として親しまれてきました。
味のクセはあまりなく紅茶のストレートの味に違いですが、いくつか種類を試してみたところ、安いルイボスティーを試した時に他のルイボスティーと比べると少しクセが強い感じがしました。
薬局やスーパーでも最近見かけますが、特売で売っているものは避けたほうが良いかもしれません。
そしてルイボスティーの特徴といえば緑茶や紅茶、ウーロン茶に含まれている「カフェインが含まれていない」ことです。
カフェインは適量であればリラックス効果や集中力がアップするなど良い効果をもたらしてくれますが、カフェインの摂り過ぎは体に負担をかけてしまいます。
さらにルイボスティーは他のお茶と比べるとタンニンがあまり含まれていません。
タンニンは美容や健康に良い成分ですが鉄分と結びつきやすく、吸収を悪くしてしまいます。
最近は鉄分不足で貧血気味の女性が多いですが、低タンニンのルイボスティーであればそのような心配もないので安心して飲むことができます。
ルイボスティーに含まれている注目の栄養成分
強い抗酸化作用SOD酵素
ルイボスティーには他のお茶にはあまり含まれていないSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)酵素が含まれている貴重な飲み物です。
SOD酵素には強い抗酸化力がありヒトの体内にもともと含まれている成分ですが、35歳頃から著しく減っていく成分で、食べ物やサプリメントで補う必要があります。
ポリフェノールの一種のケルセチン
タマネギやほうれん草などに含まれている成分でこちらも強い抗酸化作用があり、多くの効果や効能が期待されている成分です。
ピニトール
ピニトールは植物の中に存在する天然の物質でビタミンBの仲間です。研究により最近さまざまな効果が判明してきて注目されている成分です。
豊富なミネラル
ミネラルが多いお茶としてCMなどの影響から「ミネラル麦茶」を思い出すかもしれません。
ですが実は麦茶にはあまりミネラルが含まれていません。
ルイボスティーと麦茶とのミネラルの比較(100gあたり)
ルイボス | 麦茶 | |
---|---|---|
リン | 61.5mg | 1mg |
鉄 | 10.2mg | 0mg |
カルシウム | 190mg | 2mg |
カリウム | 350mg | 6mg |
マグネシウム | 156mg | 0mg |
亜鉛 | 7.57mg | 0.1mg |
このようにミネラルが多いイメージがある麦茶と比べるとルイボスティーのミネラルの多さがわかりますね。
ルイボスティーにミネラルが多いのはルイボスが育つ一帯はたくさんの鉱物が含まれている地域だからです。
ミネラルは体内の栄養成分のたった4%だけですが人間の生命維持機能においては非常に重要な役割を担っています。
いくらタンパク質やビタミンをしっかりとっても「ミネラルがなければ機能しない」のです。
特にマンガンや銅、亜鉛、鉄のような微量ミネラルが老化などによって不足するとSOD酵素も欠乏し、体に悪影響を及ぼす可能性があります。
現代の日本人の多くはミネラル不足と言われていますのでルイボスティーを飲んでしっかりとミネラルを摂りましょう。
ミネラルの働きと効果
種類 | 働き |
---|---|
リン | カルシウムと結合して骨や歯をつくる |
鉄 | 赤血球のヘモグロビンの材料、貧血予防など |
カルシウム | 骨や歯の材料、精神の安定など |
カリウム | ナトリウムを排出、むくみ改善など |
マグネシウム | カルシウムの量を調節、ストレス抑制など |
銅 | 鉄を使いやすい形に変え、赤血球を合成する |
亜鉛 | 酵素の構成成分、細胞の新生や代謝に関わる |
マンガン | 骨の形成に関わり、関節を丈夫にする |
セレン | 強い抗酸化作用を持つ |
ルイボスティーが妊活や妊婦さん、赤ちゃんに良い理由
ルイボスティーは妊活中の方や妊婦さん、そして赤ちゃんにとっても良い飲み物なのですが、それはいくつかの理由があります。
①ノンカフェイン
お茶にはタンニンが含まれていてカフェインの作用を弱めてくれるので、一般的にはコップ10杯程度飲んだとしても問題ありません。
ですが妊婦さんはあまりカフェインを摂らない方が良いため、他の食べ物や飲み物でカフェインを摂っている人には緑茶などのカフェインが含まれているお茶はおすすめできません。
妊婦さんのカフェインの許容量は
- イギリスでは200㎎
- カナダやアメリカでは300㎎(コーヒー マグカップ2杯分)
となっていますが
スウェーデンの研究では1日100㎎以上のカフェインを摂取している場合に流産する人が多く摂取量が増加するごとにその率が増加したという報告もあります。
また妊婦さんがカフェインを多く摂ってしまうと胎盤を通じてお腹の赤ちゃんもカフェインを摂取することになります。
お腹の赤ちゃんは未熟で、カフェインを体の外に排出する力が弱いため、体の中に溜まってしまうと言われています。
妊活中の人も妊娠がすぐにはわからないので、意識してカフェインを摂らないように心がけましょう。
また産んだからといって安心してはいけません。
授乳で育てている女性がカフェインを摂ると母乳に含まれてしまうので、授乳中までしっかりと摂取量を調整する必要があります。
コーヒーが好きな人は1日1杯程度にして、その後でお茶を飲む場合は緑茶や紅茶ではなくルイボスティーや麦茶などのノンカフェイン茶を飲むようにしてください。
②強力な抗酸化成分
体内にある活性酸素がある一定以上に増えると老化進み、さまざまな病気を招くと言われています。
活性酸素が増える条件は
- 加齢
- ストレス
- 紫外線
- 不規則な生活
- 偏った食事
などですが、これらの影響を受けて女性の体内の活性酸素の量が増えることにより、卵子がダメージを受けてしまい妊娠しにくい体になってしまうと言われています。
それを防ぐのが抗酸化成分です。
ルイボスティーにはSOD酵素やケルセチンといった強力な抗酸化成分が含まれています。
他のお茶にもポリフェノールなどの抗酸化成分が含まれていますが、SOD酵素は特に抗酸化力が強いと言われていますので老化防止にはルイボスティーがおすすめです。
また老化は肌の衰えだけでなく、卵子の老化や男性の生殖機能も活発にすると言われているので、ご夫婦で飲むことをおすすめします。
③豊富なミネラル
妊婦さんはミネラルの中でも特にカルシウムが不足気味になりがちで、胎児は不足分をお母さんのカルシウムから奪っていきます。
お母さんのカルシウムが足りなくなると生まれた子供の骨や歯は弱くなってしまいます。
そして母乳にもミネラルが含まれていますがお母さんがしっかりとミネラルを摂らないと当然母乳のミネラルの量も減ってしまいます。
また鉄分は普段から女性が不足ぎみの成分ですが、妊娠中はさらに不足してしまうので、飲み物の中ではトップクラスのミネラルが含まれているルイボスティーはおすすめです。
④ピニトール
ピニトールは水溶性ビタミンのイノシトールの一種で特に妊活中の女性に摂ってもらいたい成分です。
近年の研究によりピニトールには多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に効果があると言われています。
PCOSは、女性の不妊原因の筆頭に挙げられる排卵障害のひとつです。
生理が来ていたとしても無排卵だったり、生理不順のために排卵日が不定になる場合があります。
さらに問題なのは自覚症状がないために、自分がPCOSだと気づかないままの女性も多く、妊娠ができないという理由で婦人科を受診した女性がPCOSだったというケースも多くあります。
人間の体内に入ると、ピニトールは最終的にイノシトールという物質に変換されますがPCOSの女性にはこのイノシトールが不足しています。
このイノシトールを十分に摂ることで排卵機能が向上したという海外の研究報告もあります。
また不妊の原因のひとつに「男性ホルモンが強い」ということが言われています。
男性ホルモンが強いことで女性ホルモンの正しいサイクルが乱れ、不安定になることで妊娠しにくくなるとも言われています。
この女性ホルモンのサイクルの乱れをピニトールを摂ることで安定させて妊活によい影響を与えるのではないかと考えられています。
ピニトールは大豆やルイボスティーに多く含まれています。(納豆には含まれていません)
ただしルイボスティーは薬ではないのでPCOSを治療できるというわけではありません。
妊活がうまくいかない人はPCOSの可能性もあるので病院で診察を受けましょう。
ルイボスティーは補助食品としてお飲みください。
最近は妊活の女性や妊婦さんに必須のアイテムと言われている葉酸サプリにも、このピニトールが含まれている商品があります。
予防のためにはルイボスティーと葉酸サプリを飲むこともおすすめです。
ピニトールやルイボスが含まれているおすすめの人気葉酸サプリは「ベジママ」です。
このように妊活中の方(女性・男性問わず)や妊婦さん、授乳中のお母さん、そしてお腹の赤ちゃんや生まれた赤ちゃんにまでおすすめなのがルイボスティーです。
ルイボスティーが毛細血管に効果がある理由
ルイボスティーが注目されている理由がもう一つあります。それは毛細血管をを修復する働きです。
これはルイボスティーがTie2(タイツー)を活性化させて毛細血管の老化を防ぐだけでなく毛細血管を修復したり、丈夫にする働きがあるためです。
全ての血管の9割以上を占めている毛細血管はとてももろく、ちょっとした衝撃や摩擦で傷つきます。
傷つく原因は
- 加齢
- 紫外線
- ストレス
- 活性酸素
などの影響によるものです。
毛細血管がダメージを受けると肌の老化や多くの病気にかかりやすくなるなど、さまざまな弊害が生まれます。
最近の研究では特に女性は40代から急速に毛細血管の量が減っていくことがわかっています。
年をとって血管が老化したり、傷ついたりして血管の形は残っているものの、血液の流れが全くない血管のことを「ゴースト血管」と呼びます。
毛細血管がダメージを受けて「ゴースト血管」になると酸素や栄養が足りなくなり、臓器の機能がどんどん低下してしまい、肌の老化や冷え性だけでなくあらゆる病気を招く可能性が高くなります。
そこで注目されているのがTie2(タイツ―)です。
毛細血管は内側と外側の二重構造になっているのをくっつけるTie2の力が弱まり、外側の細胞がはがれていくことで血管の老化が始まります。
ですがTie2を活発化することで毛細血管の老化を防いだり、丈夫にしたりすることがわかっています。
ではこのTie2を活性化して毛細血管を元気にすることが具体的にどのような効果をもたらすのでしょうか?
注目の成分の効能と一緒に紹介します。
ルイボスティーの効果や効能
美肌・美白・美髪効果
毛細血管が傷つくことで、最も影響を受けやすいのが肌です。
肌の奥にある真皮には毛細血管が張りめぐらされているので、そこが傷つくと酸素や栄養素が行き渡らなくなりシミやしわ、たるみ、くすみなどが増える原因にもなります。
また、頭皮の毛細血管が減ると毛髪を維持することが難しくなるため、抜け毛につながります。
それを防ぐにはルイボスティーに含まれているSOD酵素やケルセチンなどの抗酸化成分を摂ることで肌や頭皮の老化も防いでくれます。
最近は男性だけでなく、女性も抜け毛で悩んでいる人が多いですが毛細血管が原因の可能性の高いのて、ルイボスティーなどの抗酸化力の高い飲み物を摂りましょう。
生活習慣病などの病気の予防
毛細血管は心臓や肺などの臓器に流れていますが、さまざまなダメージにより減ってしまうと酸素や栄養が足りなくなり、臓器の機能がどんどん低下してしまいます。
その結果
- 骨粗しょう症
- 腎障害
- アルツハイマー病
- 糖尿病
- 脳卒中
- 心筋梗塞
- ガン
など多くの病気にかかる可能性が高くなります。
また先程から何度も紹介しているSOD酵素やケルセチンなどの強い抗酸化成分も血管や細胞の老化を防止するので病気の予防になります。
SOD酵素には
- 動脈硬化の予防
- 高血圧症の改善
- 糖尿病の予防・改善
ケルセチンには
- 動脈硬化の予防
- 血糖値改善
- コレステロール値の改善
- アレルギーの緩和作用
といった効果が期待されています。
さらにピニトールはもともとは不妊対策ではなく、血糖値を改善する成分として注目され、サプリメントでも糖尿病対策として販売されています。
冷え性の改善
毛細血管がダメージを受けると血液が全身に届かないため、万病の元と言われる冷え性になる可能性があります。
また冷え性の人はミネラル不足が多いと言われています。
ルイボスティーを飲めば血管が丈夫になり、ミネラル不足を補うことができるので冷え性にもってこいの飲み物ですね。
その他にもルイボスティーには
- 二日酔いの予防
- ストレスの軽減
- 加齢臭の軽減
などにも効果があると期待されています。
ルイボスティーの飲み方!おすすめの組み合わせは?
ルイボスティーの多くはティーパックで販売されていますが、紅茶のようにカップにティーパックを入れてお湯を注いで飲むのはおすすめできません。
この飲み方ではルイボスティーの効果や効能を十分に得ることができません。
必ず最低でも5分、できれば10分程度煮だしてから飲むようにしてください。
沸騰したあとは弱火でOKです。
またルイボスティーと一緒に毛細血管に効果がある食べ物は「シナモン」です。
シナモンティーがあるように、ルイボスティーにシナモンを入れるとおいしく飲めるだけでなく、健康や美容効果がアップします。
ぜひ試してみてくださいね。
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ルイボスティーの選び方とおすすめ品について
緑茶には安いお茶から高級茶があるようにルイボスティーにもグレードがあります。
健康のためにという理由であればそれほどグレードは気にしなくても良いですが、妊活中や妊娠している女性にはグレードの良いルイボスティーを選んで飲んでください。
グレードが高いといっても高級緑茶と比べると安く手に入ります。
またできれば農薬不使用のオーガニックのルイボスティーを選んでください。
それでは次におすすめのルイボスティーを紹介します。
エルバランシアのルイボスティー
世の中にあるルイボスティーの上位1%の「スーパーグレード」を使用しています。
高品質の茶葉には有効成分の含有量が非常に多いので妊活中や妊娠中の女性にぜひ飲んでもらいたいルイボスティーです。
オーガニックルイボスティー「特級エクストラファイン」
エクストラファインもスーパーグレードではないものの、上位数パーセントの高級のグレードルイボスティーです。
有機JAS認定商品なので安心して飲むことができます。
美容や健康のために飲む方におすすめのルイボスティーです。
オーガニック ルイボスティー 「特級エクストラファイン」 有機JAS ティーバッグ 3g×50包
まとめ
ルイボスティーには妊活の方(男女とも)や妊婦さん、授乳中のお母さんや赤ちゃんにおすすめなのは
- ノンカフェイン
- 強力な抗酸化成分が含まれている
- 豊富なミネラル
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に効果が期待されているピニトールが含まれている
といった理由からです。
特に妊活中の方にはグレードが高くて有効成分が豊富に含まれているグレードが高いルイボスティーを購入するようにしましょう。
またルイボスティーは毛細血管を丈夫にする働きがあります。
毛細血管が老化などにより、ダメージを受けると多くの病気や症状を招き、肌や髪にも悪影響を及ぼします。
40歳以上になると毛細血管の量が急に減ると言われていますので、ルイボスティーを飲んで毛細血管を丈夫にしましょう。
最近はルイボスティーの効果が認知されてきていますが、薬ではありませんので即効性はありません。
まだ飲んだことがない方はぜひ継続して飲むことで効果が得られる可能性が高くなります。
ルイボスティーを飲んで健康的に美しくなりましょう。