ダイエットに良いといわれる黒烏龍茶。
普通の烏龍茶との違いは、何なのかご存知でしょうか?
普通の烏龍茶でも、脂っこいお料理と一緒に飲むと良いって聞いたことありますよね。
黒烏龍茶とは、普通の烏龍茶を濃くしただけのものなのでしょうか?
それとも、そもそも違うものなのか、そんな疑問について詳しく紹介します。
黒烏龍茶とは?
黒烏龍茶とは、サントリーから発売された商品の名前につけられた造語です。「トクホ(特定保健用食品用食品)」で「日本人間ドック検診協会」推薦の商品です。
厳密にいえば、黒烏龍茶とはサントリーが2006年から発売を開始した商品を指すもので、その他のメーカーの商品は「黒烏龍茶」という商品名ではあっても中身はそれぞれ違います。
そのためここでは、サントリーの黒烏龍茶と普通の烏龍茶の違いについて説明します。
黒烏龍茶と烏龍茶の違いとは?
黒烏龍茶とは、サントリーが独自で開発した製法で、「烏龍茶から烏龍茶重合(じゅうごう)ポリフェノールのみを抽出」し、それを通常の烏龍茶に加えることで、「脂肪の吸収抑制効果を強化した特定保健用食品」の烏龍茶です。
このポリフェノールの働きにより脂肪の吸収を抑える事で、「食後の血中中性脂肪の上昇を抑え、体に脂肪が付きにくくなる」といわれています。
黒烏龍茶の効果についてもう少し詳しくみていきましょう
黒烏龍茶に含まれる烏龍茶重合ポリフェノールとは?
茶葉を半発酵させるときにカテキンなどが結合した成分で、他のポリフェノールに比べて脂肪の吸収阻害効果が高く、また吸収されなかった脂肪を排出する働きが特徴とされるもので、高いダイエット効果が期待できると考えられています。
通常、食べたものに含まれる脂肪は、膵臓から分泌される脂肪分解酵素「リパーゼ」によって小腸内で分解されたのちに吸収され、エネルギーとして使用されなかった脂肪は、最終的に中性脂肪となって身体に蓄積されます。
黒烏龍茶に含まれる烏龍茶重合ポリフェノールは、このリパーゼの働きを阻害するため「脂肪の分解を抑制」してくれるのです。
また、飲み続けることで血中の脂肪を減少させたり、体脂肪を減少させる効果も期待されています。
実際、飲まなかった場合と比較し「食後の血中中性脂肪酸の上昇が20%も抑えられた」との報告もあります。
また、黒烏龍茶は名前の通り、一般的な烏龍茶より見た目が黒いことが特徴として挙げられます。
この黒い色は、重合ポリフェノールが豊富に含まれている証で、やや渋みが強く濃厚味わいです。
本来、一般的な食べ物や飲み物の効果や効能を商品のパッケージに載せてはいけないのですが、
- 脂肪の吸収を抑える
- 体に脂肪がつきにくい
という効果がありトクホとして許可を得たため、パッケージにも、この文言がしっかりと載っています。
ダイエット効果が高くなる飲み方とは
飲む量は1回350ml
黒烏龍茶は目安として、「1回の食事で350ml程度を目安」に飲むのが良いと言われています。
脂質の多い食事をすることが多い方は、「1日に1~2回」飲むとダイエット効果がさらに期待できるといわれています。
飲むタイミングは食事のお供に
黒烏龍茶は脂肪分解酵素であるリパーゼの働きを阻害し、脂肪の吸収を抑えるという働きがあることから、「食前か食事中」に飲むとよいとされています。
最低1ヶ月は続ける
黒烏龍茶は、継続して飲むことでダイエット効果が見込めると言われています。
最低でも「1ヶ月は続ける」とよいとされています。食事中の飲み物を、黒烏龍茶に変えるだけなので、どんな方でも続けやすそうですね。
気になる副作用は?
黒烏龍茶の脂肪を分解する力は強力なため、あまりに多い量を飲み続けると、胃を荒らしてしまったり、下痢をすることがあります。
胃腸の弱い人や、生理前の女性で粘膜が敏感になっている人は胃の粘膜を傷めやすいので、空腹時に飲むのを避けたり、飲み過ぎに注意が必要です。
また、黒烏龍茶にはタンニンも含まれています。タンニンは、鉄分の吸収を阻害するといわれています。過剰摂取は貧血を引き起こす恐れがあります。
サントリーでは、妊娠中や授乳中・疾患をお持ちの方は医師に相談をしてくださいと記載しています。また、薬を服用する際も避けたほうがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか
黒烏龍茶は、サントリーが生み出した造語であり、茶葉などの種類による違いではありません。
コンビニで手に取るいつものお茶を黒烏龍茶に変えるだけで、ダイエットにチャレンジできるのはハードルが高くなく、毎日の生活に取り入れやすいですね。
- いつもダイエットが長く続かなくて困っている
- 時間に余裕がない
- 食事制限は辛い
- 体を動かすのは苦手
というあなたに、ぜひチャレンジして欲しいアイテムです。
ちなみに、サントリーは、黒烏龍茶がダイエットや動脈硬化予防などに効果が期待できるのは、重合ポリフェノールの働きであるとしています。
他の企業からも「黒烏龍茶」として発売されている商品がありますが、重合ポリフェノールに特化したものでなく、安易に濃い烏龍茶を黒烏龍茶として販売しているものもあるようです。
そういう商品の場合には、思ったようにダイエット効果が得られない可能性もありますので、黒烏龍茶としての効果を期待するならば、きちんと見極める必要があります。