マヨネーズは気がつくと賞味期限が切れている調味料の一つではないでしょうか?
1か月や2か月というだけでなく、うっかり半年や1年期限を過ぎていた人もいるようです。
マヨネーズは長持ちする食べ物というイメージがある一方で、原料に卵を使っているので長期に切れている商品は心配と思うかもしれません。
今回は
- マヨネーズの開封・未開封の賞味期限
- 賞味期限切れはいつまで食べられるのか?
- マヨネーズが腐るとどうなるのか?
など賞味期限切れのマヨネーズについて詳しく紹介します。
マヨネーズの開封・未開封の賞味期限
賞味期限と消費期限の違い
食べ物には賞味期限か消費期限が表示されますが、その違いはおわかりですか?
※わからない方は詳しくは賞味期限と消費期限の違い!期限がない食べ物や期限切れの食べ物はいつまで平気・・・をご覧ください。
一般的な食品の賞味期限は簡単に説明すると「おいしく食べられる(飲むことができる)期間」です。
そして消費期限は「安全に食べられる期間」なります。(基本は5日以内です)
となるとマヨネーズは保存期間が長い食べ物のなので、賞味期限になります。
マヨネーズの主な原料は
- 植物油脂(サラダ油)
- 卵
- 酢
- 食塩
この4つで95%以上を占めています。
一般的に加工食品は商品の賞味期限をできるだけ長くするために、添加物の保存料を入れることが多いです。
ですが、マヨネーズは2種類の食品添加物しか使用できず、保存料は入れることができません。
ではマヨネーズの賞味期限は大手メーカーのキューピー(お客様相談室)によると
マヨネーズの賞味期間は、開栓前はボトル入り(450g以下)、瓶入りが12ヵ月です。700g以上のボトル入りは10ヵ月です。
と案内しており、パッケージによって違います。
マヨネーズの賞味期限が長い理由!腐りにくいって本当?
マヨネーズには賞味期限が約2週間の卵が入ってて、保存料も入っていないのになぜ10か月以上おいしく食べれるのでしょうか?
それは殺菌力の強い「酢」と「塩」が入っているからです。
特に酢の殺菌力は塩の90倍もあると言われています。
また、マヨネーズに一番多く含まれている植物油脂がサラダ油だからという理由もあります。
従来の製造方法(低温圧搾製法)で作られた油は酸化しやすく、遮光性のある瓶に入っている商品が多いです。
一方でサラダ油は高温で処理をして脂肪酸以外の成分は含まれていないので腐りにくいです。
サラダ油が透明のプラスチックに入っていてスーパーの棚に陳列されて店内の蛍光灯の光を浴び続けても酸化しないのはそのためです。
つまりマヨネーズは腐りやすい卵が入っていても、酸化しないサラダ油に殺菌力の強い酢と塩のおかげで長持ちするのです。
賞味期限が切れたマヨネーズはいつまで平気?未開封と開封の違い
賞味期限は先ほども紹介したように「おいしく食べられる期間」です。
ということは期限が切れても味や風味が落ちますが食べることができます。
未開封の賞味期限切れのマヨネーズ!3か月や1年過ぎてもOK?
未開封のマヨネーズは実際に賞味期限が切れても、すぐに味が落ちるということはありません。
1か月~3か月程度でも正しく保存していれば問題なく食べることができます。
では1年や2年過ぎても大丈夫なのかというと、なんとも言えません。
食べられる可能性が高いですが、やめたほうが良い場合もあります。
いくらお酢や塩の殺菌効果に守られているとしても、プラスチックのボトルパッケージが1年も2年も持つ前提で作っていません。
肉眼では見ることができないパッケージの穴から空気が入ることもあります。
マヨネーズは空気に弱いので何年も放置した状態では、
- 食べられるけどかなりマズイ
- 腐って食べることができない
このどちらかの可能性があるので、1年以上過ぎた場合はあまりおすすできません。
開封後のマヨネーズはいつまで平気?
一方で開封したマヨネーズは賞味期限は関係なくなります。
ではいつまでに食べ切ったほうが良いのかというと、キューピーでは
開栓後は冷蔵庫で保存し、1ヵ月を目安に召しあがってください。
と案内しています。
ただ、どちらかというと未開封で何か月間も放置しているよりも、開封後何か月も冷蔵庫に入れっぱなしという人が多いのではないでしょうか?
キューピー側もお客様の安全を考えて1か月と案内しているので、見た目が変わっていなければ1か月を過ぎても食べることは可能です。
ちなみに私の場合は開封後半年したマヨネーズを食べてみましたが大丈夫でした。
ですが絶対に半年や1年過ぎても大丈夫ですとは言えないので、見た目が変わっていなくてもニオイや味をチェックしてから使用してください。
マヨネーズが腐るとどうなるの?
では未開封、または開封したマヨネーズが食べられない状態とはどのようなことをいうのでしょうか?
①黄色い液状に分離してしまっている
マヨネーズは分離すると黄色い液体と油に分離します。
この状態の場合はかなり傷んでいる状態なので、食べないようにしましょう。
②異臭がする
見た目は問題ないと思っても開封してニオイをかいだ時にいつも違う場合はやめましょう。
➂カビが生えている
殺菌力の強いマヨネーズはめったにカビは生えませんが、開封したプラスチックボトルの口の部分にカビが生える場合があります。
賞味期限を過ぎた未開封のマヨネーズの場合でも夏の暑いときに30℃以上の室内で保存したままだと分離した状態になることがあるので注意が必要です。
マヨネーズの正しい保存方法!冷凍は大丈夫?
未開栓のマヨネーズは常温(10~30℃)で保存が可能です。
その場合は直射日光を避け、なるべく涼しい場所で保存するようにしましょう。
特に夏の猛暑の時は部屋の温度が30℃超えことがあるので注意が必要です。
開栓後は冷蔵庫に保存します。
では冷凍に入れることは可能なのでしょうか?
同じ調味料の味噌は冷凍保存が可能なのです。
ですがマヨネーズは0℃以下に置かれると油が分離して、腐っていなくても食べらられたものではありません。
そのためマヨネーズを冷凍庫に入れて保存をすることはできません。
冷蔵庫で保存する場合でも冷気の当たる場所は避け、ドアポケットあたりに置いてください。
特に寒い地域は留守中の部屋の温度が低くなる場合があるので、その場合は未開封でも冷蔵庫に入れたほうが良い場合もあります。
まとめ
マヨネーズはお酢と塩の殺菌作用とサラダ油が酸化しにくいため、未開封の場合は腐るということはほとんどありません。
ただ何年も過ぎている場合は味や風味がかなり落ちているのでおすすめできないですし、保存状態が悪いと分離してしまう場合もあります。
開封後は空気に触れるため、賞味期限に関わらず、1カ月程度を目安として食べましょう。
それ以上過ぎた場合は分離していないか、また、異臭はしていないかなどを確認して自己責任で食べるようにしてください。
また0℃以下で保存しても分離する可能性が高いので、冷凍はもちろん冷蔵庫でもドアポケットの部分で保管することをおすすめします。
マヨネーズはカロリーが高く、最近は少しずつ使っていると開封してあっという間に1か月が過ぎてしまいます。
あまり使用しない人はできるだけ小さいパッケージの商品を購入しましょう。
また最近は普通のマヨネーズ以外に
- カロリーハーフ
- ライト
- ゼロ
といったカロリーと脂質の少ない商品が出ています。
見た目は似ていますが、ただカロリーや脂質の量が違うだけでなく、大きな違いがあります。
詳しくは
マヨネーズとカロリーハーフやライトの成分の違い!体に悪く危険性が高いのはどっち?
をご覧ください。