醤油の賞味期限はあまり気にしない人が多いかもしれません。

もしかすると賞味期限が切れていても、何か月、もしくは1年以上冷蔵庫に放置していませんか?

開封したものと未開封では状況が違いますが、醤油は賞味期限が切れたとしてもどのくらいまで使用して大丈夫なのか気になるところです。

今回は

  • 醤油の種類別の賞味期限
  • 賞味期限が切れた未開封の醤油の使用期限
  • 開封した醤油の使用期限
  • ダメになった醤油の判断基準は?
  • 醤油の長期保存について

など詳しく紹介します。

醤油の種類別の賞味期限について

賞味期限と消費期限の違い

食べ物には賞味期限か消費期限が表示されますが、その違いはおわかりですか?

※わからない方は詳しくは賞味期限と消費期限の違い!期限がない食べ物や期限切れの食べ物はいつまで平気・・・で確認してください。

一般的な食品の賞味期限は簡単に説明すると「おいしく食べられる(飲むことができる)期間」です。そして消費期限は「安全に食べられる期間」なります。(基本は5日以内です)

となるとしょう油は保存期間が長い食べ物のなので賞味期限になります。

醤油の種類

醤油の種類は大きく分けて5つありますが、それぞれ賞味期限が違います。

  1. 赤褐色で香り高い「濃口
  2. 塩分がやや高めで色が淡い「淡口
  3. とろみとコクがある「溜りたまり)
  4. 濃厚な香りと味の「再仕込み
  5. 色が薄くやさしい香りの「

この5種類の醤油のうち国内消費の約8割を「濃口」が占めています。

醤油の種類別の賞味期限

容器濃口・再仕込・溜淡口
ペットボトル18か月12か月
ガラスびん24か月18か月8か月
24か月18か月8か月

このように醤油種類容器によって賞味期限が変わってきます。これは一般的な賞味期限ですが、メーカーによってはおいしくいただいてもらえるようにと短く設定している場合があります。

ペットボトルは空気が他の容器よりも入りやすいので短い設定になります。また「淡口」や「」は色が淡く、他と比べて時間がたつと早く色が濃くなってしまいます。

賞味期限は色の濃さの規定もあるので、短く設定されています。未開封の場合は常温の保存ができますが、日光に当たると色の濃くなるスピードが早くなります。必ず冷暗所で保管しましょう。

未開封の賞味期限切れの醤油は1年、2年、3年経っても平気?

醤油種類容器によって賞味期限が違うのがわかりましたが、それでは期限が切れてから使用することがいつまで可能なのでしょうか?

同じ調味料で発酵食品の味噌はずっと麹菌が生きていて熟成するため何年も保存すると黒くなっていきます。一方、醤油も同じ発酵食品なのですが、熱を加えて殺菌するので家庭で使用する商品の醤油はこれ以上は発酵しません。

また醤油にはたくさんの塩分が含まれているので保存性が高く、賞味期限切れから1年、2年たっても保存状態が良ければ使用することは可能です。

ですが「淡口」や「」は色が濃くなり、濃口などは色の変化はわかりにくいですが、もっと濃い色になります。そのような醤油は風味やコク、味が悪くなるのでおすすめできません

ニオイ味見をして問題なければ使用して構いませんが、自己責任でお願いしますね。できれば賞味期限が切れた後は半年以内には使い切ることをおすすめします。

開封した醤油はいつまで使用しても平気?

開封した場合は賞味期限は関係なくなります。あと1年賞味期限があった場合でもそれまでおいしく食べることはできません。まず開封したら常温では保存せずに冷蔵庫に入れましょう。

それでもどんどん味や風味が変化していきますので、できるだけ1カ月以内で使い切るようにしてください。長くても2か月までに使い切りましょう。

ただ今は容器が進化してきて、【いつでも新鮮 しぼりたて丸大豆生しょうゆ】

 

パッケージに「開けて90日間鮮度を保つ」と書いてあります。ということは開封すると一般的な容器の醤油では90日間鮮度を保つことは無理ということです。

一般的な容器の醤油を開封した場合はやはり1か月程度で使い切るほうが良いということです。それでもきちんと冷蔵庫で保存していれば、2か月過ぎても使用することは可能です。ただし、味は保証しませんよ。ということです。

それがいつまで大丈夫かは保存状態によるので、半年でダメかもしれませんし、1年持つ場合もあります。必ず食べる前にニオイをかいだり、味見をしてくださいね。

開封した醤油をできるだけ長く保存する方法

開封した醤油を少しでも長持ちさせるにはできるだけ空気に触れないようにすることです。大きな容器の醤油を買うと使うにつれて容器の中の空気の割合が多くなるので、風味や味が早く落ちてしまいます。

その場合はパックの醤油を「醬油差し」にいれましょう。

こうすることで空気に触れる部分がかなり減るので長持ちします。ただパックの容器の醤油が残っているようであれば、醤油差しもいくつかあるといいですね。

ダメになった醤油の判断基準!白い膜はカビ?

醤油は塩分が多いので、なかなか腐るということはありません。ですが、やはり夏の暑い日に室内の温度が30℃を超えていたり、直射日光に当たったりするとカビが生える場合があります。

表面の白い膜はカビ?

賞味期限が切れたり、開封後何か月か経った醤油の表面に白い膜のようなものが生えている場合があります。「この白い膜はカビでは?」と思うかもしれませんが、実はカビではありません。

これは産膜酵母というものです。産膜酵母は酵母と同じもので害はありません。衛生的には問題ないのですが、繁殖すると醤油の香味は損なわれるので取り除いてください。

古い醤油の使い方や捨て方

未開封で賞味期限が切れて何か月も経ったり、開封後数か月経った醤油はまだ食べられるとしても、やはりおいしくないので使いたくありませんね。

では捨てたほうが良いのでしょうか?対策としては醤油に熱を加えることです。醤油に糖分を加えて熱すると香ばしい香りがたちます。これをメイラード反応といいます。

焼き鳥などのあの香りですね。煮物や角煮、佃煮などの加熱料理に使ったり、みりんや砂糖を一緒に使う料理に使用するのもおすすめです。

もうカビが生えていて食べることができず古すぎてかなり劣化しているという場合は捨てるしかありません。その場合はそのまま台所の流しに捨てるのは環境上良くありません。「可燃ごみ」として捨てるようにしましょう。

おすすめの方法は牛乳パックに新聞紙などを詰めてそこに醤油を流し込みします。開いている牛乳パックの口をガムテープなどでしっかりと密封します。

心配ならばビニール袋で覆うのも良いです。あとは可燃ごみとして捨てましょう。

まとめ

醤油の賞味期限は種類と容器によって違いがあり、12か月~24か月と長いです。醤油は塩分が多くて腐りにくいです。そのため未開封の場合は賞味期限が切れても1年とか2年過ぎても使用することは可能です。ですが変色したり、風味や味も落ちておいしくなくなります。

開封したしょう油は期限に関係なく、1か月以内で消費できる量のものを購入しましょう。醤油が光や空気に触れると劣化し安くなります。開封して容器の醤油が減ってきたら、醤油差しに入れてなるべく空気に触れないようにしてください。

刺身やお寿司などが新鮮でも醤油が古いと台無しです。ぜひ新鮮なうちに使いきってくださいね。