最近は健康油が人気ありますが、味やニオイにクセのあるオイルも結構多いですね。
その中でおすすめなのがグレープシードオイルでニオイもクセも無い扱いやすいオイルです。
他のオイルと比べて抗酸化成分のポリフェノールやビタミンEが豊富なので、加熱料理もおすすめで保存期間も長いです。
また食用油としてだけでなく、肌に塗っても美肌効果が期待できるオイルです。
現在はグレープシードオイルが販売しているメーカーも増えて、手に入れやすくなっていますが、もしかして容量と値段だけで決めていませんか?
「グレープシードオイル」と書いていれば何でも良いというわけではなく、商品によっては健康効果も美肌効果も期待できない可能性があります。
今回はグレープシードオイルの正しい選び方やおすすめ商品を紹介します。
グレープシードオイルのおすすめ商品
①ケイタックプランナーズ「チリ産グレープシードオイル」
実はグレープシードオイルのおすすめ品はケイタックプランナーズ(メーカー名)のチリ産グレープシードオイルともう一品しかありません。
その理由はなんといってもコールドプレス(低温圧搾)製法で作っているグレープシードオイルは今のところ2つしかないからです。他はコールドプレス製法ではないのでおすすめできません。
このグレープシードオイルはチリ産のブドウを使用していますが、高地の栽培のため平地栽培のブドウに比べて抗酸化成分のポリフェノ-ルが約3倍多く含まれています。
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CRUDIGNOイタリア産グレープシードオイル
国際規格HACCP認証のある厳重に品質管理されているイタリアの工場で圧搾した1番搾りの新鮮なグレープシードオイルをその場ですぐに充填していたオイルです。※HACCPの認証を得るのはかなり難しい。
もちろんコールドプレス製法のオイルです。
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今のところは、この2品しかおすすめ品はありません。なのに「グレープシードオイルおすすめ10選!」みたいなタイトルの記事がありますが、この2品以外の商品は今のところサラダ油とあまり変わらないような商品なので、おすすめできません。

グレープシードオイルの正しい選び方!コールドプレスが良い理由
ケイタックプランナーズやCRUDIGNOのグレープシードオイルがおすすめの理由はコールドプレス(低温圧搾)製法だからと説明しましたが、コールドプレス製法とはどのようなものでしょうか?
コールドプレス(低温圧搾)製法のメリット・デメリット
コールドプレス製法とは昔ながらの油の抽出法です。30度以下の低温でじっくりと時間をかけて原料のグレープシード(ブドウの種)からオイルを抽出します。
低温で抽出することで原料の栄養成分(ポリフェノールなど)を損なうことはありません。ただし、この製法ですと、効率よく原料を油にすることができず、原料の7割程度しか油にすることができません。
さらに高温であれば短時間で油を抽出できますが低温なので時間がかかり、これも効率が良くありません。本来の製法ではあるものの、効率が悪く大量生産ができないため価格も高くなってしまいます。
サラダ油などの製法!メリット・デメリット
コールドプレス製法以外の油の造り方を簡単に紹介します。サラダ油の原料は主に大豆やコーンなどですが、これらの原料から効率よく油を抽出しるために「化学溶剤」を使用します。
これにより、溶剤を使わないコールドプレス製法では原料の7割程度だったものが、溶剤を使用することでほぼ100%抽出が可能です。もちろん効率よく抽出できるほうが良いのですが、問題はその溶剤の危険性です。
主に使用される溶剤の「ヘキサン」や「ヘプタン」はその毒性が指摘されています。実際に体の中に入るとさまざまな悪影響を及ぼすと言われています。
ただし、溶剤は高温に弱く、「ヘキサンは69℃が沸点でそれ以上の高温で加熱すれば蒸発するので残留はなくなり安心です。」とメーカー側は主張するでしょう。
また食品衛生法でも「ヘキサンがサラダ油の完成時に残らないように義務つけられるので問題ない」ということで販売されています。
ただし、「完全に溶剤が取り除けずに一部油に残る場合もある」という意見もあります。さらに、高温で溶剤を加熱し油を作ることでトランス脂肪酸が発生します。
トランス脂肪酸はさまざまな病気の原因となる身体に悪い脂肪酸です。製造過程で何度も高温処理されるとトランス脂肪酸の問題だけではありません。
最近では金沢大学の山嶋哲盛先生は「製造過程で何度も高温処理されると脳や細胞を破壊する有害物質であるヒドロキシノネナールが発生してアルツハイマー病の原因になっている」と国際ジャーナルや世界の学会で発表されています。
さらに高温で処理するということは栄養成分が破壊されるので、商品になった時点でほとんど残りません。
このように、仮に溶剤の危険性が無かったとしても
- トランス脂肪酸
- 有害物質(ヒドロキシノネナール)の発生
- 栄養成分が破壊される
といった懸念があります。
やはり食用油を選ぶならコールドプレス(低温圧搾)製法で作られた商品を選ぶようにしましょう。
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グレープシードオイルの使い方
グレープシードオイルは高温に強いので加熱料料理に使用しても問題ありません。普通のサラダ油の代わりに使用してください。
今までサラダ油でドレッシングを使用していた人はグレープシードオイルにすることで健康的なドレッシングになり、味もおいしいです。またグレープシードオイルの過剰摂取が心配な方は肌に直接塗って美容液として使いましょう。
リノール酸は過剰摂取は問題ありますが、肌に塗ると美肌効果があります。さらにポリフェノールやビタミンEの抗酸化成分やオレイン酸も美肌効果があります。
洗髪や洗顔に使用したり、太ももやふくらはぎなど気になる部分に塗ってマッサージをしましょう。むくみが取れるだけでなく、新陳代謝を活発にして脂肪の燃焼をたすけるためシェイプアップ効果が期待できます。
また、カサカサになった部分やひび割れた部分にコットンにとったグレープシードオイルをつけても効果があります。最近では赤ちゃんのおむつかぶれに使用する人も増えています。
ただし、食用のグレープシードオイルを使用すると商品によっては効果が期待できない場合があります。
必ず肌専用のグレープシードオイルにするか、最初に紹介したコールドプレス製法で作られたものにしましょう。
まとめ
グレープシードオイルはとても人気が高いオイるですが、おすすめ品は今のところ2商品しかありません。
グレープシードオイル チリ・アンデス産(460g(楽天市場))
CRUDIGNOイタリア産グレープシードオイル 500ml (楽天市場)
ただ今後良い商品が出てくる可能性や既に海外で売られているかもしれません。その際は商品のパッケージに「コールドプレス(cold press)」または低温圧搾と書かれているかチェックしましょう。
味にクセもなく、そのままでも加熱しても、肌に塗っても良い万能なオイルがグレープシードオイルです。
過剰摂取だけには気をつけたいですが、今もサラダ油を使用しているならば、ぜひ良質なグレープシードオイルに変えてくださいね。