健康に良い食用油といえば、テレビで紹介されて注目されたオメガ3系えごま油亜麻仁油、そして以前から人気のあるオメガ9系オリーブオイルなどが有名ですね。

そして最近、徐々に注目されているのが「カメリナオイル」です。

カメリナオイルにはどのような特徴があり、なぜ今注目されているのか、その効果や効能についても紹介します。

ちなみに名前が似ているカメリオイルは「椿油」のことで、カメリオイルとは全く違うオイルです。

カメリナオイルとは?その特徴について

カメリナオイルはアブラナ科の植物カメリナサティバの種から抽出したオイルです。

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カメリナはシベリアの極寒地でも育つ生命力があり過酷な環境でも育つように多くの栄養が蓄えられています。その種から摂れるカメリナオイルの特徴は脂質の構成にあります。

カメリナオイルの脂肪酸の構成!何系のオイル?

  • オメガ3系のαリノレン酸38%
  • オメガ9系のオレイン酸20%
  • オメガ9系のイコセン酸20%
  • オメガ6系のリノール酸16%
    その他6%となっています。

このようにオメガ3系αリノレン酸が多いのでオメガ3系オイルとしてカメリナオイルを紹介しているところもあります。

ですが、オメガ9系のオレイン酸とイコセン酸を合わせると50%を占めて、オメガ9系の脂肪酸の割合が一番多いので、厳密にはオメガ9系のオイルです。

カメリナオイルが注目されているのは、「オメガ3・オメガ6・オメガ9の脂質の割合が2:1:2と理想のバランス」になっていることです。

オメガ6系のリノール酸は無理に摂ろうとしなくてもサラダオイルや多くの加工食品などにも含まれているので無意識に摂取していますが、αリノレン酸オレイン酸は意識して摂らないと不足してしまいます。

オイルに詳しい人ならば熱に弱いαリノレン酸が豊富なえごま油亜麻仁油をサラダのドレッシングなどにそのままかけたり、熱に強いオレイン酸を多く含むオリーブオイルを炒めものや揚げ物などにと使分けている人も多いです。

ですがこのカメリナオイルであればオメガ3系(αリノレン酸)とオメガ9系(オレイン酸とイコセン酸)がほぼ同じ量含まれているので1本だけですみます。

カメリナオイルは熱に強い理由

カメリナオイルは熱に弱いαリノレン酸の割合が多いので、えごま油などと一緒で炒め物や揚げ物に不向きと思うかもしれません。

ですが、カメリナオイル天然抗酸化成分となるビタミンEが豊富なだけでなく、カロテノイド、ポリフェノールといった強力な天然抗酸化成分も含まれているため熱に強いオイルです。

油脂を加熱していくときに煙が発生する温度のことを発煙点と言いますが、カメリナオイルはえごま油はもちろんのこと、他の熱に強い食用油と比較しても高いです。

食用油の発煙温度の比較

食用油の種類 発煙温度
カメリナオイル 246℃
グレープシードオイル 215℃
キャノーラ油 204℃
ココナッツオイル 190℃
オリーブオイル 176℃
ヘンプシードオイル 165℃
グリーンナッツオイル 150℃
えごま油・亜麻仁油 110℃

このようにαリノレン酸が入っていても、かなり熱に強いことがわかります。

オメガ3系オイルでもグリーンナッツオイル(サチャインチオイル)はビタミンEが豊富なので炒め物であれば問題ないと言われていますが、揚げ物には向いていません。

また、揚げ物にはオリーブオイルが向いていると言われていますが、それよりもカメリナオイルの発煙点が高いとは驚きですね。

※えごま油などのオメガ3系オイルは熱に弱くて炒め物には向いていないとよく言われますが、実は炒め物程度であれば問題はなく、実験でも証明されています。(揚げ物はあまり向いていません)

そしてオリーブオイルは熱に強いですが、脂肪酸の75%がオレイン酸でαリノレン酸などのオメガ3系の脂肪酸がほとんど入っていないので脂質のバランスがよくありません。

カメリナオイルであれば脂質のバランスも良く、熱に強くて酸化しにくいため長期保存も可能です。

カメリナオイルの味やニオイは?

オメガ3系オイルのえごま油や亜麻仁油、グリーンナッツオイルは味とニオイにクセがあります。生で使用することが多いので、味とニオイが苦手な場合、使い続けるのが難しくなります。

特にグリーンナッツオイルは最初にフタを開けた時、草のニオイがして、そのまま使うのをためらいましたし、人気のえごま油や亜麻仁油でも苦手という人は多いです。

ではカメリナオイルはどうかというと、味は無味で食べやすく、ニオイに関しても少しグリーンナッツオイルに似ているとは思ったものの、ほとんど気になりません。(個人の好みもあると思いますが)

オメガ3系オイルのように味やニオイがどうしてもダメで食べられないということはないと思われます。

このようにカメリアオイルはえごま油やオリーブオイルなどの良い部分を残しつつ、マイナス部分も補っているスーパーオイルなのです。既に海外ではカメリナオイル亜麻仁油オリーブオイルに代わる健康オイルとして認知されています。

カナダでは権威ある健康誌「alive」でカメリナオイルは2015年にベストスーパーフードに選ばれるほど注目を集めているオイルです。日本でも今後ますます注目されそうですね。

カメリナオイルの注目の栄養成分と期待される効果効能

①αリノレン酸

カメリナオイルの注目の栄養成分といえばやはりオメガ3系脂肪酸の一種であるαリノレン酸です。特徴として、その一部(約15%)が青魚などに含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)に一部(10~15%)変換されます。

αリノレン酸EPA,DHAといったオメガ3脂肪酸を摂取することで期待されている効果効能は下記の通りです。※一部の効果・効能は科学的データが不十分なものもあります。

αリノレン酸などオメガ3脂肪酸の効果・効能
  • 認知症の予防
  • 記憶学習能力の向上(子供の脳の発育に効果)
  • 血流改善、血栓予防効果
  •  アレルギー抑制(花粉症、アトピー性皮膚炎など)
  • 老化予防(アンチエイジング)
  • うつの軽減
  • 中性脂肪・血中コレステロールの軽減
  •  高血圧の予防
  •  糖尿病の予防
  •  動脈硬化・不整脈の予防
  • 脳卒中の予防
  •  ガンの予防(特に乳がん、肺がん、大腸がんに有効)
  • 視力アップ
  •  脂肪肝の予防
  • ダイエット効果
  • 美容・美肌効果

とざっと挙げただけでもさまざまな美容や健康に効果や効能があることがわかりますね。

カメリナオイルαリノレン酸の含有量はえごま油と比べると6割程ですがスープン小さじ約2杯程度で厚生労働省が推奨する摂取量に達します。

②オメガ9系脂肪酸のオレイン酸とイコセン酸

そして次に多い脂質がオメガ9系オレイン酸イコセン酸ですが

オレイン酸には

  • 血液をサラサラにする
  • 悪玉(LDL)コレステロールを減少させる
  • 血中脂質を低下させる
  • 動脈硬化・心筋梗塞を予防する
  • 便秘解消 などが期待されています。

といった効果が期待されています。

イコセン酸はタラやサンマ、サメなどの魚に多く含まれる脂肪酸で植物油に含まれているのはとても珍しいです。オレイン酸同様にコレステロール血中脂質の低下作用があり、動脈硬化認知症を予防する成分として注目されています。

欧米では水銀などの海洋汚染により魚の汚染被害が心配されることから、EPADHAイコセン酸が摂れるカメリナオイルは魚に変わる植物油として、「植物の魚油」「陸の魚油」として人気が急騰しています。

➂豊富な抗酸化成分

カメリナオイルには数種類の抗酸化成分が含まれています。熱に強いオレイン酸や抗酸化成分おかげで熱に弱いαリノレン酸が含まれていても酸化がしにくく、高温での加熱が可能です。

γ‐トコフェロール型ビタミンE

ビタミンEは細かく分けると数種類あり、成分分析表の簡易版ではα-トコフェロール型の数値のみ表記されます。ですが、カメリナオイルにはγ‐トコフェロール型ビタミンEが多く含まれて、体内では生成されない貴重な成分です。

期待される効果や効能は

  • PMS(月経前症候群)の改善
  • ムクミの改善
  • 肥満の改善
  • 冠動脈疾患の改善
  • アレルギー症状の抑制(アレルギー性鼻炎、喘息など)
  • 美白作用

などがあります。

ビタミンE全体ではオリーブオイルよりもカメリナオイルのほうが5倍も多く含まれています。

植物ステロール

植物ステロールとはファイトケミカルの一種で

  • β-シトステロール
  • カンペステロール
  • シグマステロール

などが代表的な成分です。

植物ステロールコレステロールの吸収を抑制して血中の悪玉コレステロールの割合を下げる働きがあると言われていることから、生活習慣病ガンの予防を目的とした食品に利用され「第7の栄養素」として期待されています。

その他にもカロテノイドなどの抗酸化成分も多く含まれています。

レシチン

レシチンといえば大豆レシチンが有名ですが、カメリナオイルにも豊富に含まれています。細胞に必要な栄養や酸素を吸収して細胞内に取りこんだり、不用な物質や老廃物を排せつする役目があり、

  • 認知症予防(脳の活性化)
  • 動脈硬化予防
  • 肝機能を高める
  • 美肌(肌細胞を正常に保つ)

などの効果が期待されています。このようにカメリナオイルには健康や美容に良い栄養成分がバランス良く含まれているスーパーオイルですね。

カメリナオイルの選び方とおすすめ品

オイル選びの基本はコールドプレス(低温圧搾)製法の商品です。低温で時間をかけてオイルを抽出することで栄養素を損なうことがなく、体に悪影響を及ぼす話題のトランス脂肪酸も発生しません。

ただし市場に出回っている食用油のほとんどはコールドプレス製法ではありません。安全性が疑問視されている溶剤を使用して原料を溶かし、高温で処理をすることでトランス脂肪酸が発生します。。

ですが、カメリナオイルは今のところ、ほとんどがコールドプレス製法の商品です。(今後はわかりませんが)

となるとどれを選んでもほとんど差がありませんが、有機(オーガニック)栽培も商品もあるので、できるだけ良い品質のカメリナオイルを購入したい場合はそちらを選びましょう。

カメリナオイルおすすめ品

BIOPLANETEフランス産有機ヴァージンカメリナオイル

この商品はオーガニック大国フランスで有機栽培されたカメリナ・サティバ(アマナズナ)の種をコールドプレス(低温圧搾)したオーガニックヴァージンカメリナオイルです。

高品質のカメリナオイルですが、Amazon’schoiceの商品なので価格が他よりも安く手に入れることができます。

BIOPLANETEフランス産有機ヴァージンカメリナオイル

まとめ

カメリナオイルの特徴

  • オメガ3・オメガ6・オメガ9の脂質の割合が2:1:2と理想のバランス
  • 味やニオイのクセが少ない
  • 熱に弱いと言われるαリノレン酸が含まれているが高温での加熱も可能で酸化しにくい
  • 抗酸化成分が多く健康や美容にも効果が期待できる

もちろんカメリナオイルは薬ではないので健康や美容への即効性はありません。ですが、現在は健康的ではないサラダ油を過剰摂取している傾向にあるので、その代わりに健康油のカメリナオイルを使用することをおすすめします。

なかなかスーパーなどでカメリナオイルを見つけることはできませんが、アマゾンや楽天などでは手に入ります。

【おすすめ品】BIOPLANETEフランス産有機ヴァージンカメリナオイル

また普段オメガ3オイルやオメガ9オイルを分けて使っている人にも、カメリナオイルは両方の脂肪酸が豊富に含まれているので1本ですみます。

ぜひ一度カメリナオイルを試してみてくださいね。