酢タマネギは以前テレビ番組などで健康効果や美容効果が紹介されてから注目されました。
書籍でも酢タマネギ関連本はたくさん出ています。
一時のブームは去りましたが、効果や効能があるということで今でも作り置きをしている家庭も多いようです。
今回は酢タマネギの
- 正しい作り方やアレンジ法
- 効果をアップさせる方法
- 加熱や保存方法
など詳しく紹介します。
酢タマネギの基本の作り方!
酢タマネギの作り方はとっても簡単です。
【用意するもの】
- タマネギ中3個(約750g)
- 酢400ml
- ハチミツ大さじ1杯
- フタ付きの密閉できる保存容器
- 塩少々
【作り方】
① タマネギを良く洗って皮をむき、縦半分に切ってから約2ミリの厚さに切ってスライスします。
またタマネギが切るのが面倒、または苦手という方はタマネギスライサーを利用するようにしましょう。
②塩分と水分をペーパータオルでふき取れば下準備は完了です。
- 血液をサラサラにする
- 血液中の糖や脂肪を減らす
- 筋肉がほぐれ、体が温まる
- 肉疲労が回復する
などの効果が期待できます。
➂保存容器にスライスしたタマネギを入れてタマネギ全体が浸るまで酢を注ぎます。
この時にお好みでハチミツを大さじ1杯分のごく少量のお湯で溶いて加えると味がまろやかになります。
④最後にフタをしてそのまま冷蔵庫に保存します。
5日位経ってほのかに黄金色になったら食べ頃です。
必ず冷蔵庫で保存して2週間程度で食べきりましょう。
酢タマネギの効果をアップさせる作り方やポイント
酢タマネギの基本の作り方を紹介しましたが、普通に紹介されている作り方ではタマネギの有効成分がほとんどなくなってしまうため、あまり効果が期待できません。
そのため酢タマネギを作る際には気をつけるポイントがあります。
硫化アリルを失わない方法
タマネギには硫化アリルという成分があります。
硫化アリルは
- 血液をサラサラにする
- 疲労回復
- 抗酸化作用
などの働きが期待されていますが、加熱や水に長時間さらすと栄養成分が失われてしまいます。
そのため、できるだけ栄養価が減らないように
- タマネギを切った後は水にさらさないか、サラッと流す程度にする
- スライスしたタマネギはペーパータオルなどの上に広げて30分程空気にさらす
こうすることにより、加熱しても硫化アリルが失われにくくなります。
酢タマネギを作る時だけではなく、タマネギを加熱料理に使用する時も同じようにしましょう。
ケルセチンの効果を最大限に得る方法
タマネギに含まれる代表的な成分でポリフェノールの一種のケルセチンは
- 血液サラサラ効果⇒動脈硬化などの生活習慣病の予防
- 強力な抗酸化作用による老化防止やアレルギー抑制
- ダイエット効果
- 美肌効果
といった効果が期待されています。
ですがケルセチンの多くは外皮に含まれています。
一般的にはタマネギの皮を食べることはないので、酢タマネギを作ってもケルセチンの効果は期待できません。
ですがタマネギの皮をむいてから丸ごと日光に4~7日さらすとケセルチンが増えます。
ほんのり緑色になるとケルセチンが増えた証拠になります。
時間がある場合はぜひお試しください。
※タマネギのケセルチンの効果を最大限に得るにはタマネギの皮を粉末にしているタマネギパウダーがおすすめです。
タマネギの種類に違いはある?
タマネギの種類はいくつかありますが、どれでも同じ効果があるわけではありません。
一般に赤タマネギ(レッドオニオン)が一番ケルセチンの量が多く、その次が黄タマネギで白タマネギにはあまり含まれていません。
また赤タマネギには赤い色素成分である抗酸化作用が強いβカロチンも豊富に含まれています。
このようにタマネギの中では赤タマネギで作るのが一番おすすめです。
酢タマネギの効果をさらにアップさせる「ちょい足しレシピ」
酢タマネギにちょい足しをすることでさらに効果がアップします。
血流アップの効果が期待できる酢タマネギに
- 血中脂肪を燃やす成分「カプサイシン」が多いトウガラシ
- 血液をサラサラにする成分「アリシン」が多いニンニク
などを加えることで血流改善の相乗効果が期待できます。
また、
- 粒の黒コショウ
- ローリエ
- オレガノ
などのハーブ類を少量入れると酢タマネギの風味がさらに増して、タマネギの青くささや酢の酸味がやわらぐのでおいしくなります。
食酢別の酢タマネギ効果
酢タマネギを作る際のお酢は透明の穀物酢が一般的ですが、他の種類の酢を使用することにより酢タマネギの効果がアップします。
【リンゴ酢】
お酢が苦手な人が飲みやすくなるだけでなく、リンゴ酸やクエン酸が豊富なので、疲労回復やダイエットに更に効果がアップします。
【黒酢】
アミノ酸が豊富で血液のサラサラ効果が更にアップし、美肌効果も期待できます。
【バルサミコ酢】
抗酸化作用に優れているので老化防止、肌の衰え(美肌効果)などに効果があります。
【赤・白ワインビネガー】
赤ワインビネガーはアントシアニンなどの抗酸化成分を豊富に含むのでアンチエイジングに最適。
白ワインビネガーは整腸作用による便秘解消が期待されています。
【米酢】
乳酸を分解する酢酸などの有機酸が多く疲労回復に効果があります。
【キビ酢(原料:サトウキビ)】
カリウム、マグネシウムなどの降圧ミネラルが多く高血圧対策に向いています。
飲みやすさで言えばリンゴ酢やバルサミコ酢がおすすめです。
また、米酢とリンゴ酢を使用する場合は「純米酢」や「純リンゴ酢」を選びましょう。
「米酢」や「リンゴ酢」は米やリンゴ以外の原料(アルコールや添加物など)が含まれているので「純」が付いている商品を選んでください。
参考記事:リンゴ酢のおすすめ商品と正しい選び方!純リンゴ酢とリンゴ酢との違いは?
酢タマネギの食べ方や摂取量は?
では完成した酢タマネギは1日にどのくらい食べると効果が期待できるのでしょうか?
それは毎日「小皿1杯分=タマネギ1/4個(50g)分」を目安に摂るようにしましょう。
タマネギを付けた酢も1日大さじ1~2杯を目安に摂ります。
酢タマネギはそのまま食べても構いませんが、サラダや酢の物の上にそのままのせたり、野菜炒めやスープの材料としてもおいしいです。
特に酢豚はそのまま材料になるので便利ですね。
酢タマネギは加熱をしても平気?
「酢タマネギを加熱するとタマネギの栄養成分が減ってしまう」と心配になるかもしれません。
実際に血液サラサラにすると言われる成分の硫化アリルは加熱により働きが失われます。
ですが、タマネギを炒めることで甘みの成分であるプロピルメルカプタンは「胃の粘膜を保護して胃の血流を増やす働き」があると言われているので、炒めたら効果がなくなるわけではありません。
では摂取量の上限はあるのでしょうか?
そのままでも温めてもおいしく食べられる酢タマネギですがやはり食べ過ぎはよくありません。
健康に良いとされる硫化アリルは食べ過ぎるとお腹をこわしたり、胃もたれなど消化器系のトラブルの原因となる場合があります。
またお酢も過剰摂取は気管や胃などを痛める場合もあるので注意しましょう。
余った酢タマネギは冷凍保存で「酢タマネギ氷」に!
酢タマネギを作り過ぎて食べきれないという方は冷凍保存がおすすめです。
その場合はそのまま冷凍にするのではなくミキサーに約1分かけてペースト状にします。
そしてペースト状の酢タマネギを製氷皿に入れて冷凍庫で凍らせます。
これで余った酢タマネギも長期保存ができます。(できれば2か月位で食べきりましょう)
この「酢またねぎ氷」を
- みそ汁やスープに凍ったまま入れる
- ハンバーグやギョウザのネタに混ぜる
- 野菜ジュースやスムージーに混ぜる
- ドレッシングやたれを手作りする際に混ぜる
などいろいろな用途があるので、ぜひお試しください。
まとめ
タマネギや酢には多くの効果や効能が期待できるため、
- 健康を維持するため
- もっと元気になるため
- ダイエットのサポート
などで幅広い世代に食べてほしい食べ物です。
また最近は
- いちご酢
- バナナ酢
- レモン酢
などの手作りのフルーツ酢が人気あります。
お酢が苦手という人でもとても飲みやすいのでおすすめです。
お酢の健康・美容・ダイエット効果が認知されてきているので、酢タマネギだけでなく色々なお酢も試してみてくださいね。