最近は「果物+お酢」のフルーツ酢が流行っているのをご存知でしょうか?その中で一番おすすめなのが「いちご酢」です。
いちご酢は単に飲みやすいというだけでなく、多くの健康や美容効果のためにもぜひ毎日飲んでもらい健康ドリンクです。
今回は
- いちご酢の簡単な作り方
- いちご酢の効果効能
- おいしいいちごの見分け方
などについて紹介します。
いちご酢の簡単な作り方
「いちご酢」は人気のフルーツ酢の中でもお酢が苦手な人に一番おすすめです。
【材料】
- いちご:250g
- 氷砂糖:250g
- 酢:500ml
お酢の種類は何でも良いですが、健康効果を高めるためにも米酢やリンゴ酢を使用する際は他の原料が混ざっていない「純米酢」や「純リンゴ酢」を選ぶようにしましょう。
関連記事:リンゴ酢のおすすめ商品と正しい選び方!純リンゴ酢とリンゴ酢との違い
また氷砂糖の代わりに黒砂糖、上白糖、キビ砂糖などでも良いですが、これらの糖分は完全に溶け切るまで沈殿しやすいのでかき混ぜる(上下に振ったりする)などが必要になります。
イチゴ酢に氷砂糖などの糖分を使用する理由は飲みやすくするためだけではありません。酢に含まれる有効成分のアミノ酸は糖によってピルビン酸という物質に変わります。
ピルビン酸は代謝のカギになる有機酸なので、これにより代謝が活発になります。そのため酢だけを摂るよりも氷砂糖を溶けた酢を摂ったほうが、疲労の原因物質と言われる乳酸の分解速度が早くなって疲れが取れやすくなります。
また、疲れだけでなく血糖値や血圧も改善されたりやせやすくなるという効果も期待できます。糖分を気にしていちご酢に氷砂糖を入れたくないと思う人もいるかもしれませんが、問題ありません。
【作り方】
①ヘタを取ったいちごをビンに入れる
この時にヘタを取ってから洗うのではなく、洗った後にヘタを取りましょう。ヘタを取ってから洗うとビタミンCが流れてしまいます。洗ってからヘタを取ればいちご酢にビタミンCが溶けます。
②いちごの上に氷砂糖を乗せる
➂最後に酢を加えて軽く振る
冷蔵庫で1~2日保管すればできあがりです。
とても簡単ですね。お酢に漬けてあるいちごも捨てずに利用してください。氷砂糖が溶ければ完成ではありますが、付け置きの時間が長くなると、お酢がいちごの色に近くなり、いちごの風味や味も増します。
いちごの旬の時期でなかったり、作る時間が無いという人は「市販のいちご酢」を購入しましょう!
いちご酢はアレンジしやすく、食事の時に大さじ1杯を飲むだけ健康や美容効果が期待できます。
いちご酢の保存方法!保存期間はどれくらい?
お酢は殺菌力が強力なので、かなり長持ちします。常温保存でも、もちろん冷蔵保存でも問題ありません。保存期間は常温でも1年は問題ありません。
ただし夏場の暑い記事は冷蔵庫に入れることをおすすめします。
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いちご酢のおすすめの飲み方や使い方
いちご酢をいろいろな食べ物や飲み物に混ぜて飲みましょう。一番簡単でおすすめなのは「炭酸水」に「いちご酢」を混ぜた「いちご酢ソーダ」です。
その他にもいちご酢と牛乳でとろとろのいちごミルク(飲むヨーグルト)になります。いちご酢と甘酒もおすすめですよ。
また、デザートとしてヨーグルトやアイスクリームにいちごソースのようにかけて食べるのもおすすめです。そしてサラダのドレッシング代わりにいちご酢をかけてもおいしいです。トッピングでいちご酢の中のいちごを一緒に混ぜて食べるのも
しょう油や塩を使っていないので減塩効果があります。ぜひいろいろな食べ物や飲み物に混ぜて自分流にアレンジしてみましょう!
いちご酢の効果や効能について
いちご酢はいちごとお酢のそれぞれ栄養価が高く相乗効果が期待できます。
①美容・美肌効果
いちごにはポリフェノールの一種で強力な抗酸化作用があるアントシアニンが豊富に含まれています。「抗酸化=老化を防ぐ」という意味ですから、加齢や紫外線などで増えたシミやしわ、たるみなど美肌効果が期待できます。
またいちごにはビタミンCも豊富に含まれています。中粒のいちご7個で1日のビタミンCの1日の摂取量をクリアするほどです。
ビタミンCもアントシアニンと同じ抗酸化成分ですが、それだけではありません。ビタミンCの働きで重要なのがタンパク質からコラーゲンを合成することです。
コラーゲンは細胞間の結合組織として血管や皮膚、骨、筋肉などを丈夫にします。ビタミンCがコラーゲンを合成してしっかりと結合することで肌にハリやツヤが生まれます。
またビタミンCはシミのもとであるメラニン色素の合成を抑える働きもあります。そしてお酢も美肌効果が期待できます。
人の体内にある酵素の中にはビタミンCを破壊するタイプもありますが、お酢の主要成分である酢酸はビタミンCの破壊酵素の働きを弱める働きや、新陳代謝を盛んにして肌の老廃物を残さない為シミ・しわが出にくいといった美肌効果もあります。
このようにアントシアニンやビタミンC、酢酸のそれぞれの美肌の相乗効果が期待できます。
②健康効果
お酢は栄養素を吸収しやすくする働きがあるため、いちごの健康効果をより効率的に取ることができます。さらにお酢は
- 高血糖
- 高血圧
- 高脂肪
に3つに効果がある唯一の食べ物と言われています。
そしていちごのアントシアニンの抗酸化作用は肌の老化だけでなく、細胞や血管の老化を防ぐ働きがあり多くの病気の予防になります。
さらにビタミンCも美肌効果だけではありません。
- 白血球を活性化させて免疫力を高める
- 鉄分の吸収力を高める
- コレステロール値を下げる
- 抗ストレスホルモンの合成
といった効果や働きがあります。ビタミンCが不足すると免疫力が低下してカゼを引きやすくなりますし、ストレス時にはビタミンCの必要量が高まります。
レモンもビタミンCが豊富ですが、食べやすいのは断然いちごです。ぜひいちご酢でビタミンCを補いましょう。
いちご酢が花粉症に効果がある?
さらに、「いちごに含まれるある種の酵素が働いて、花粉症のアレルギーの引き金となる物質が減少するのではないか?」と言う実験も進められているそうです。
特に花粉症の一番の原因であるスギ花粉に効果が期待されています。
➂整腸作用(便秘改善からダイエット効果まで)
いちごにはペクチンなど食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内にいるビフィズス菌などの善玉菌のエサになります。エサをもらった善玉菌は活発になったり、増えることで腸内環境が整うわけです。
そしてお酢にも整腸作用があり、いちごとお酢の相乗効果により腸内環境が改善します。テレビ番組でいちご酢を飲んだ実験が紹介されていました。
元宝塚スターの遼河はるひさんは便秘で悩んでいたそうですが、いちご酢を毎日飲んだところ、3日目から便通に効果があったようで、その結果1週間でウエストも8㎝も細くなりました。(体重は1kgダウン)
他の人も1週間で2~3cmほどウエストが細くなりましたが、遼河さんが8cmも減ったのは「食物繊維酢酸の整腸作用により便秘が解消されたのと酢酸の肪燃焼作用により便秘が解消されたから」と医師の方がおっしゃっていました。
遼河さんは食事制限も運動もしていなかったそうなので、いちご酢の効果がスゴイことがわかりますね。
④虫歯予防
フランスではいちごで歯を磨くのが流行っているそうです。それはいちごに虫歯予防効果のある天然成分のキシリトールが含まれているからです。
テレビ番組では毎日いちごを食べている栃木県のいちご農園の子どもたちの歯を調べてみると、15人中2人でした。栃木県の小学生の虫歯率は30.5%(平成27年度調べ)と比べるといかに少ないかがわかりますね。
中には検診以外一度も歯医者さんに行ったことがないお子さんもいました。
【虫歯の菌を入れた培養液で実験!】
キシリトール入りの入れ物とキシリトールが入っていない入れ物で比べたところ、キシリトールが入っていない入れ物には大量の虫歯菌が繁殖してにごっていました。
いちごのキシリトールはキシリトールガムよりもおすすめなのは安心・安全ということです。
キシリトールガムのキシリトールもトウモロコシなどのでんぷんから作られるので同じ天然成分なのですが、こちらは遺伝子組み換え作物を原料としてます。
また市販のキシリトールガムの人工甘味料は危険性が指摘されている成分です。それに比べていちごに含まれるキシリトールであればガムのような心配がありません。
虫歯になりやすいお子さんがいる場合は、冬から春先にかけて晩御飯の後にいちごを食べさせてみてはいかがでしょうか?このようにいちご酢を飲むことで「健康・美容・ダイエット」この3つの効果が期待できます。
甘くおいしいいちごの見分け方
いちご酢を作る際には材料にもこだわりたいですね。
いちごの種類はたくさんありますが、種類にこだわるよりも「甘くておいしいいちご」なのかがポイントです。
その見分け方を紹介します。
【①艶(つや)があるものを選ぶ】
真っ赤ないちごは熟していると思うかもしれませんが、赤い色はアントシアニンの色で甘さとは関係ありません。熟していなくても真っ赤になることがあり、その場合、いちごに艶がなかったらおいしいいちごではありません。
艶があるいちごは熟しきっていて中までみずみずしい証で甘くおいしいです。必ずいちごは艶(つや)があるもの選びましょう。
【②いちごの表面に産毛が際立っている】
いちごの表面を見ると白い産毛が見られます。この産毛の長いのと短いのがあった場合は産毛が際立っている方を選びましょう。
甘くておいしいです。
【➂先がとがっているよりも大きい方がおいしい】
いちごは先に行くにしたがって糖度が高くなります。ヘタに近い部分と先っぽでは糖度が2~3度違います。そのため甘い先端の部分がとがっているよりも平たく大きいほうが甘い箇所が多くなるので甘いです。
(専門家は甘さが均等になるようにいちごを横にして食べているようです)
【④粒の間が詰まっているよりも離れているほうがおいしい】
いちごの表面のつぶつぶは近くに集中しているよりも「離れている方が熟して実がパンパンでおいしい」です。熟せば熟すほど、内側がふくらんで粒が表面に食い込み、いちごにハリが出でおいしくなります。
実は「熟して実がパンパン」と紹介しましたが、いちごの表面に多くあるブツブツを種と思っている人が多いのではないでしょうか?
実はあのツブツブは種ではなく果実です。痩果(そうか)と呼ばれ、果肉のない果実のことを言います。となると「熟して実のように見える部分がパンパンで・・・」が正解です。
通常イチゴの”果肉”と思われている赤い部分は花の中心(茎の先)にある花托(かたく)が膨れて変形したものであり、定義から言うと果肉ではありません。
本物の果実ではないということで偽果とも呼ばれます。では「種はどこにある?」と思うかもしれません。種はツブツブの果実の中に入っています。
余談でありますが、ぜひ友達や知り合いに質問してみてください。
まとめ
「お酢は健康や美容に良いとは知っているけど、どうも苦手」という人にもいちご酢はおすすめです。飲みにくい酢がまろやかになります。
いちごの抗酸化成分のアントシアニンやビタミンC、食物繊維とお酢の酢酸の相乗効果で美容・健康・ダイエットに多くの効能をもたらせてくれます。
いろいろな食べ物に合いますし、お酢は少量でも効果を発揮する飲み物ですので、大さじ1杯を食事やおやつの時にかけてお召し上がりください。
また長持ちもするので、大量に作っても問題ありません。ぜひこの冬はいちご酢を作って美しく健康的にダイエットしてみませんか?
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