豆腐は知らないうちに期限が切れていることが多い食べ物ですが、実は

  • 賞味期限
  • 消費期限

この2つのタイプの豆腐があるのをご存知ですか?

それを知らないと期限が切れた時の対応に違いがあるので、ちゃんと理解しないと

まだ食べられるのに間違えて捨ててしまった!

または

もう食べてはダメなのに食べちゃった!

ということもありえます。

そして豆腐は「豆が腐ると書くので、これ以上腐らないのでは?」と思っていませんか?(笑)

豆腐もある程度期限が過ぎるとちゃんと腐りますので、食べてよいのかどうかの判断できるようになりましょう。

今回は

  • 豆腐は賞味期限と消費期限両方ある理由
  • 期限切れ豆腐はいつまで食べても平気?
  • 豆腐が腐るとどうなる?
  • 豆腐は冷凍保存が可能か?

など詳しく紹介します.

豆腐に賞味期限と消費期限の2つの種類がある理由

お店に行って並んでいる豆腐を見ると、

「賞味期限〇月〇日」

または

「消費期限〇月〇日」

と2つのタイプの商品があります。

しかも「こちらは賞味期限表示の豆腐です」とは案内しておらず、

お店によっては「賞味期限消費期限表示の豆腐が並んでいる」ことがあるので注意が必要です。

ではどうして2つの期限の表示がされているのかというと

食品衛生法JAS法により、

製造日を含め概ね

  • 5日以内の期限のものは消費期限
  • 期限が6日を超えるものは賞味期限

と表示するようになっています。

豆腐の期限の場合は、5日以内のものも6日以上のものも、それぞれあるという事です。

手作り(旧来製法)のものは消費期限表示豆腐が多く、工場生産のものは賞味期限のものが多い印象です。

昔はほとんどが消費期限表示の豆腐でしたが、「無菌包装」など包装技術が発達して賞味期限表示ができる豆腐が増えています。

また賞味期限が1~2か月ある「充てん豆腐」という商品があります。

通常の豆腐は容器に水や空気が含まれていますが、充てん豆腐は空気や水が入っていないので長持ちします。

このように豆腐には2つの期限が表示されているので、期限が切れた場合の対応にも違いがあります。

期限が切れた豆腐はいつまで食べて大丈夫?

では賞味期限や消費期限が切れた場合の対応の違いはわかりますか?

詳しくは賞味期限と消費期限の違い!期限がない食べ物や期限切れの食べ物はいつまで平気・・・で紹介していますが、

簡単に紹介しますと、一般的に

賞味期限は「おいしく食べられる期間

消費期限は「安全に食べられる期間

となっています。

ということは賞味期限の場合は「安全」ではなく、「おいしく」なので、期限が過ぎても味は落ちるかもしれませんが、食べることは可能です。

一方で消費期限の場合は期限が過ぎると「安全に食べられない」ということなので、期限を過ぎた場合は食べることはおすすめできません。

では期限が切れた豆腐はいつまで食べても問題ないのでしょうか?

賞味期限が切れた豆腐の場合!1週間や10日過ぎても平気?

普通(水に入っているタイプ)の「賞味期限が表示されている豆腐」の賞味期限は7日~10日くらいのものが多いですが、このような豆腐は2,3日賞味期限が過ぎても食べることはできます。

あくまで未開封の場合です。

では1週間や10日過ぎた場合はどうでしょうか?

これは豆腐の種類やパッケージなどにより、大丈夫な場合もありますし、ダメな場合もあるので、腐っているかどうか見極めてから食べる必要があります。

開封した豆腐は賞味期限が過ぎている過ぎていないにかかわらず、2,3日以内に食べるようにしましょう。

ただ水と空気にふれず、製造時に加熱処理している「充てん豆腐」(未開封)の場合は賞味期限が過ぎても結構長持ちします。

きちんと冷蔵保存していれば1か月以上は大丈夫です。(2~3か月でも大丈夫という話もあります)

消費期限が切れた豆腐の場合は注意が必要!

では消費期限が過ぎた豆腐はどうでしょうか?

消費期限は先ほども紹介したように「安全に食べられる期限」ですので、1日でも過ぎると食べないほうが良いです。

ただ私は食品会社に勤めていたので、その立場で話をしますと、検査により消費期限が5日となった場合(つまり製造から6日目から商品が傷みはじめた場合)、そのまま賞味期限は5日とは設定しません。

一般的に消費期限は安全性を見て実際の7割くらいに設定します。

つまり実際は5日の消費期限でも5日×70%=3.5日=3日か4日に設定することがほとんどです。

これはナゼかというと、製造からお店に運ぶまでは、しっかりと冷蔵で取り扱ったとしても、もし夏の暑い日にお店で買ったあとに、すぐに家に帰らなかったり、家に着いてからすぐに冷蔵庫に入れなかったりすると傷むのが早まりますね。

このようなことも考慮して計算し期限を決めています。

となると買ってから寄り道をせず真っ直ぐに帰宅して冷蔵保存したのであれば、本来は1日程度であれば大丈夫なことが多いです。

このように州見期限がある程度過ぎても、消費期限が切れても食べることができる場合もありますが、買ってから保存するまでの状況がわからないので、「何日間は絶対に大丈夫!」とは言えません。

そのため最終的には自分で豆腐が腐っているかどうかを見分ける必要があります。

豆腐が腐るとどうなる?加熱すれば平気?

豆腐は「豆が腐る」という名前から納豆のように大豆を発酵させたものと思っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。

豆腐は大豆を絹や木綿で搾(しぼ)って固めたものです。

簡単に言うと大豆の絞り汁を固めたものが豆腐です。

この豆腐が腐っているのかどうかの見分け方について紹介します。

①開封前(見た目)

  • 豆腐の容器がパンパンに膨らんでいないか
  • 容器の水が濁っていないか
  • 豆腐が変色していないか

容器がパンパンに膨らむのは豆腐の発酵が進んでガスが放出されているからです。

腐っている可能性が高いので捨てましょう。

②開封後

  • 酸っぱい、または青臭いニオイがする
  • 表面がヌルヌルしている
  • 糸を引いている

①と②ともに問題がなければ、ほんの一かけらを口にしてみましょう。

苦みや酸味がなければ食べられます。

もし苦みや酸味があったらすぐに吐き出してください。

①と②が問題ない状態で口にするので、ひどく傷んでいるわけではありませんが、飲み込まないようにしてください。

豆腐は加熱すれば大丈夫?

期限が過ぎたら味も問題なかった場合でも、冷奴ではなく、麻婆豆腐や味噌汁の具など加熱料理に使用しましょう。

ですが、

ちょっと酸味や苦みがある

大丈夫かどうか、食べたけどよくわからない

という場合には加熱料理でも止めたほうが良いです。

豆腐で気をつけたい菌は黄色ブドウ球菌です。

黄色ブドウ球菌はヒトの皮膚や鼻腔などにも存在する菌なので、それ自体はあまり毒性がありません。

問題は気温が20℃以上になると「エンテロトキシン」という毒素が生まれます。

この毒素が食中毒を引き起こしてしまうのです。

75℃以上で1分間加熱すると黄色ブドウ球菌やほかの細菌も死滅しますが、エンテロトキシンは加熱しても残ります。

そのため加熱したら絶対に安心というわけではないので注意してください。



豆腐をおいしく長持ちさせる保存方法

豆腐は賞味期限や消費期限どちらでも期限が短いので、買いだめする人はほとんどいないと思います。

ですが、

  • 特売品で多めに買った
  • 安くて期限切れ間近のものを買った

という場合は普通に冷蔵庫に入れて保存するよりも長持ちする保存方法があります。

実はパックのままの豆腐は傷みやすいです。

それよりも豆腐をパックから出してキレイな容器(タッパーなど)に移し、そこにキレイな水を豆腐が完全に浸かるくらいまで入れます。

これを冷蔵庫に入れるだけでよいのですが、毎日水を取り替える必要があります。

これにより数日は長持ちします。

高級な豆腐は期限が短いものが多く、すぐに風味が劣化しますが、この保存方法をすることで劣化を遅らせることができます。

豆腐は冷凍保存はできる?

基本、食べ物は賞味期限や消費期限が切れそうになると冷凍保存しますよね。

あれは冷凍18℃以下ですと菌が繁殖しないので長持ちするからです。

では期限が切れそうになったら豆腐は冷凍しても良いのでしょうか?

実際に豆腐を冷凍してから解凍するとスポンジのような感じになり食感もあまりよくないので、冷奴とかで食べるのはおすすめできません。

ですが「食感がお肉みたい!」と言う人もいます。

実際に本物のお肉の代わりに豆腐を使って唐揚げそぼろ、ハンバーグなどを作って食べる人もいます。

実際に豆腐ハンバーグもありますよね。

豆腐を冷凍しても栄養価は変わらないので、お肉の代わりに豆腐を使うことでヘルシー料理に早変わりです。

そのため買いだめしてしまった、期限が切れそうという場合は冷凍保存するのもおすすめです。

まとめ

豆腐には賞味期限と消費期限があります。

賞味期限がきれた場合は2,3日過ぎても安心して食べることができますが、1週間や10日過ぎた場合は腐っていないか確かめてから食べるようにしましょう。

消費期限は安全に食べられる期限なので、1日過ぎた場合は食べることはおすすめできません。

ただ腐っていなさそうであれば、翌日であれば食べられる可能性があります。(食べる場合は自己責任でお願いします)

腐っていないどうかは

  • 豆腐の容器がパンパンに膨らんでいないか
  • 容器の水が濁っていないか
  • 豆腐が変色していないか
  • 酸っぱい、または青臭いニオイがする
  • 表面がヌルヌルしている
  • 糸を引いている

これらをチェックして最後に苦みや酸味がないか確かめましょう。

また賞味期限や消費期限が過ぎて腐っていない場合は安全のために冷奴ではなく、加熱料理に使うようにしましょう。

ちょっとでも酸味や苦みを感じたら食べるのは止めてください。

食中毒になる可能性があります。

冷凍にする場合は豆腐の滑らかな食感が無くなるので、冷奴などはおすすめできませんが、お肉のような食感になるので、お肉を豆腐に変えることでヘルシー料理になります。

豆腐は健康や美容、ダイエット効果もあると言われています。

栄養成分も大豆イソフラボンなどが豊富で多くの効果や効能が期待されています。

豆腐はそのまま食べても、加熱してもおいしく食べられてバリエーションも豊富なので、ぜひ毎日食べて美しく健康的になりましょう。