オックスフォードの英和辞典
「Oxford Business English Dictionary for Learners of English」では
食品の品質に関わる日付(=賞味期限)と食品の安全性に関わる日付(=消費期限を)を下記のように説明しています。
【賞味期限】
- best-before date(英)
- best-if-used dateまたは best by (米)
【消費期限】
- use-by date / expiry date (英)
- expiration date (米)
となっています。
また生鮮食品については主として売る側に対する注意喚起の意味で
【(店頭)販売期限】があり、
- sell-by date (英・米)
- pull date (米)
と表記されます。
販売期限は日本のお店ではなく、海外に行った際に見る表記です。
日本の多くのスーパーでは輸入食品を並べる際に、わかりやすいように日本語で賞味期限を貼ります。
ですが最近は輸入の食品の専門店もあり、そのようなお店では海外で印字した賞味期限そのままで商品を並べています。
この海外で印字した賞味期限は省略があったり、日本と日付の並びが違うのでわかりにくい場合があります。
今回は海外食品に印字されている賞味期限や消費期限の表記の味方をわかりやすく説明しますので、この機会に覚えましょう。
わかりにくい賞味期限の表記の見方
賞味期限の英語表記は
「best-before (date)」または「best by」 が多いです。
※best-before dateを「bb」と省略する場合もあり
これらの言葉の後に日付がきますが、
例えば 2018年9月12日が賞味期限の場合
best-before (date) 2018 9 12 と日本と同じような「年月日」の順番で表記されている場合と
best-before (date)の後に
- 9 12 2018(日・月・年 主にイギリスに多い)
- 12 9 2018(月・日・年 主にアメリカに多い)
と月と日が逆に書かれている場合があります。
日にちが13日以降であれば13月以降はないのでわかりますが、1日~12日の場合はなかなかわかりにくいです。
その場合はお店の人に聞くしかありません。
ただ、「月」のところは「省略した英語表記」の場合もあります。
例え先ほどと同じ2018年12月9日でも
- 9 DEC 2018
- DEC 9 2018
と12月のDECEMBERを「DEC」と省略して表記されている時があります。
この場合は日と月を区別しやすいです。
英語の月ごとの省略表示
日本語 | 英語 | 省略 |
---|---|---|
1月 | JANUARY | JAN |
2月 | FEBRUARY | FEB |
3月 | MARCH | MAR |
4月 | APRIL | APR |
5月 | MAY | MAY |
6月 | JUNE | JUN |
7月 | JULY | JUL |
8月 | AUGUST | AUG |
9月 | SEPTEMBER | SEP |
10月 | OCTOBER | OCT |
11月 | NOVEMBER | NOV |
12月 | DECEMBER | DEC |
※5月は単語が短いので省略されていません。
また、best before end 201811と表示されていた場合は
賞味期限が2018年11月末までとなります。
endが「末」という意味になります。
またbest before endの頭文字をとってbbe 2018 11と表記をする場合もあります。
あいまいな消費期限の英語表記!expとは?
消費期限とは「安全に食べられる期間」で、通常は5日以内に品質が劣化するものです。
たった5日では海外から輸入して日本のお店に並べるには時間が足りないです。
そのため日本で輸入した食品はほぼ100%賞味期限の食べ物です。
ですが、海外では賞味期限と消費期限の表記があいまいで、賞味期限であるbest-before dateやbest byと表記しなくてはならない食品でも
消費期限のexpiration dateの略字である
- 「exp(EXP) 2018 12 09」
- 「e(E) 2018 12 09」
と表記されていることがあるので注意しましょう。
賞味期限であれば多少期限が過ぎても問題なく食べられますが、消費期限は「安全に食べられる期限」なので食べないほうが良いです。
ただし、賞味期限と消費期限を間違えたのか、本当に安全に食べられる期間として表記したのかはわからないため、食べ物の状態を見て判断するしかありません。
実際にお店の輸入食品を見てみると
「E.02 09 2020」となっていますが、これはパスタなので5日以内に商品が劣化するわけがありません。
それでも消費期限のexpiration dateの頭文字の「E」を使っています。
ではこの場合
2020年9月2日なのか、
2020年2月9日のどちらだと思いますか?
正解は
2020年9月2日でした。
これな同じ商品に日本語で賞味期限を貼ってもらったのでわかりましたが、
輸入食品の専門店では日本語で賞味期限のラベルを貼らないお店もあるので注意してください。
製造日表記
また賞味期限や消費期限と一緒に製造日も表記されている商品もあります。
例えば「p2018 11 01」と表記があった場合は
その「p」はProduction dateの略で製造日になります。
まとめ
【賞味期限】
- best-before date(英)
- best-if-used dateまたは best by (米)
【消費期限】
- use-by date / expiry date (英)
- expiration date (米)
【(店頭)販売期限】(生鮮食品など)海外で見かける表示
- sell-by date (英・米)
- pull date (米)
このあとに日付が並びますが、
同じ2018年12月9日でも
- 2018 12 9(日本と並びが一緒)
- 9 12 2018(日・月・年)
- 12 9 2018(月・日・年)
という3通りの表記があります。
best before end 2018 11となっていた場合は2018年の11月末までとうい意味になり、頭文字をとって
bbe 2018 11と表記される場合もあります。
また月は、例えばDECEMBERをDECなど単語を省略して表記する場合もあります。
また海外では賞味期限と消費期限があいまいな国もあり、本来消費期限の食品は日本での販売は難しいのですが、賞味期限を間違えて消費期限で表示している食品もあるので注意が必要です。
その場合はexpiration dateを省略してexp(またはe)2018 11 01と表記されます。
特にカルディコーヒーファームなど輸入食品をたくさん扱っているショップは日本語の賞味期限の表示を貼らずに、そのまま並べているところもあるので、わからない場合は店員さんに直接聞いてみてくださいね。