チアシード 種

スーパーフードで思いつく食べ物は?」と聞いたら「チアシード」と答える人が多いと思いますが、本当に最近は認知度がかなり高くなりましたね。

ただ、美容や健康に良いということで早速試してみようと思ったものの、チアシードはいくつかのメーカーで販売されているので、

どこのチアシードでもみんな一緒なの?

ブラックとホワイトチアシードの違いは?

サルバチアシードって何?

とその違いが分からない人が多いです。

今回は

  • チアシードを購入する際の選び方の基準
  • チアシードのおすすめ品
  • ブラックホワイトチアシードとの違い
  • サルバチアシード

などについて詳しく紹介します。安全性の高い商品を選べるようになりましょう。

ブラックチアシードとホワイトチアシードとの違い

チアシードはシソ科の植物であるチアという花の種子(シード)です。種子の多くは黒い色をしているのですが、一部白い色の種子も混ざっていて、それをホワイトチアシードと言います。

つまり黒と白のチアシードがありますが、別々の花から採れるのではなく同じ花からできるものです。

実際に通常(ブラック)のチアシードを購入すると黒いチアシードの中にホワイトのチアシードが見られます。

割合的にはブラックチアシードが9割以上を占めているので、「ホワイトチアシード」として販売する際にはきちんと選別しなければならないので手間がかかるわけです。

ホワイトチアシードはブラックチアシードと比べると

  • ホワイトの方が大きく膨張する
  • ホワイトは栄養価が高い

と言われていますが、

実際は収穫する場所によって栄養成分の含有量に違いがあります。

またブラックは10倍、ホワイトは14倍と説明しているサイトや業者も多いですが、ブラックでも15倍以上にふくらむ場合もあり、やはり収穫する場所やその年の育成状況によっても違うわけです。

それにゴマよりも小さい粒のチアシードを水分でふくらませて10倍と14倍の大きさを比較してもホワイトの方が大きいとははっきりわかりません。

値段の違いはホワイトの方が希少価値があるのと選別に手間ひまがかかる人件費です。

ブラックチアシードであればホワイトが混ざっても問題ないので収穫したものを袋に詰めるだけなので、機械だけでもパッケージができます。

一方ホワイトチアシードとして売る場合は選別が機械ではできないので人を雇わなければなりません。そのため人件費が高くつき、値段が高くなります。

また、メーカーによってはきちんと選別ができていないところもあり、アマゾンの商品の評価を見ると「ホワイトチアシードなのに黒のチアシードが多く入っていたので、もうこの商品買いません

と書かれているのを見かけます。

これは商品というよりもその時選別した人によって差が出てしまうのではないでしょうか。(あるいは会社がしっかりと従業員を指導しているかどうかでしょうか?)

つまりブラックホワイトチアシード同じ1本のチアの花の種から採れるものなので、白だから栄養価が高い、黒だから低いということはなく栄養価でも変わりません。

白の方が見た目が良いというのはありますが、手間がかかっていない分ブラックチアシードの方が安いので「カエルの卵みたいで気持ち悪い!」という人以外はブラックで問題ありません。

サルバチアシードとは?

サルバチアシードは聞いたことがありますか?

ブログや商品販売のサイトなどでも「サルバチアシード=ホワイトチアシード」のように紹介しているところもありますが同じ物ではありません。

チアシードに関する資料が豊富な英語のサイトでは

  • サルバチアシードはペルーの特定農場で生産されている品種改良種から採れるチアシード

また他のサイトでは

  • サルバチアシードはアルゼンチンボリビアペルーで理想的な管理条件下で栽培していて通常のチアシードよりも栄養価が高い

と説明しています。

※ペルーは南米の国ですが、その隣がボリビアでボリビアの隣がアルゼンチンです。

一方、一般的な(ブラック&ホワイト)チアシードは「メキシコや中南米全域で野性的に育ったもので場所や収穫時期によって栄養成分にバラつきがあり、品質が低いものもあります。

と紹介されています。

サルバチアシードはブラックチアシードに含まれていたホワイトチアシードを改良して種子の栄養価を安定化させたものが、「チアシードの王様」と言われる「サルバチアシード」です。

実を多く実らせるように品種改良して栄養価の高いチアシードを育てるために少量で栽培しています。

さらに栽培条件が厳密に管理されているため栄養価も安定しています。

サルバチアシードは通常のチアシードと比べてαリノレン酸タンパク質ミネラルなどが多く含まれています。

またオーガニック指定農場といった要素もありサルバチアシードは他と比べて価格が高く、商標登録されているブランド名なので勝手にホワイトチアシードをサルバチアシードとして販売してはいけないのです。

一般的な(ブラック&ホワイト)チアシードとサルバチアシードを比較すると

ブラック&ホワイトチアシード
●メキシコや中南米全域で栽培
●野性的に育っているものが多い
●栄養成分にバラつき
●品質が低いものも多い
サルバチアシード
●ペルーを中心にボリビア、アルゼンチンで栽培
●厳しい管理条件下で栽培している
●栄養価が高く品質も安定している
●商標登録されている

このようにサルバチアシードとホワイトチアシードは厳密にいうと同じものではありませんので購入する際には注意しなければなりません。

チアシードの正しい選び方

チアシードを購入する前におさらいをすると

  • ブラックチアシードとホワイトチアシードは同じ植物から採れるので栄養価に違いはほとんどない(場所と収穫時期によって栄養価に差が出る)
  • サルバチアシードとホワイトチアシードは同じではなくサルバチアシードの方が栄養価が高く金額も高い
  • 注意したいのがホワイトチアシードをサルバチアシードとして販売しているところもある

お金に余裕があればサルバチアシードがおすすめということになりますが、ブラックチアシードやホワイトチアシードではダメなのかというとそんなことはありません。

確かに栄養価にバラつきがあるものの、オーガニック栽培されているものに関してはしっかりと管理されているので安心です。

以前にチアシードからアフラトキシンという猛毒性のカビや、サルモレラ菌属に汚染されたものが発見されたことがありましたが、オーガニック認定機関から承認されている商品であれば問題ありません。

オーガニック認定機関とは?
有機(オーガニック)認定機関は野菜、畜産物食品加工品などが農薬や化学肥料、化学合成添加物、 抗生物質、遺伝子組換え技術などを使わないで 作られているかどうか、検査して証明してくれる機関です。

日本では「有機JASマーク」がついているものがオーガニック認定されている商品となります。

チアシードは日本ではまだほとんど栽培されていないのでほぼ100%輸入品ですが、「海外品にも有機JASマークつくの?」と思うかもしれませんね。

実は日本のものだけでなく海外からの輸入品にも有機JASマークがついていることがあります。

これは輸入品であっても、「日本のJAS規格と同じ水準の制度がある」と認められる国で、有機(オーガニック)の認定がされたものは、日本の有機JAS規格が適用されます。

日本のJAS制度と同じ水準の制度がある国

アイルランド、アメリカ、アルゼンチン、イタリア、
イギリス、オーストラリア、オーストリア、オランダ、
ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、
デンマーク、 ドイツ、ニュージーランド、
フィンランド、フランス、 ベルギー、ポルトガル、
ルクセンブルク

欧米やオセアニアの国ばかりですね。

それだと「チアシードは中南米で栽培されているので意味ないのでは?」と思うかもしれません。ですが、これらの国以外でオーガニック商品を「有機JAS認定品」として販売する場合は、日本から有機JAS認定機関の検査員を派遣して「有機JAS」法にのっとって審査し、認定を取得する必要があります。

このようにオーガニック認定品といっても

  • 有機JAS認定品
  • JAS規格と同じ水準と認められた国の機関の認定品

この条件に合ったものを選びましょう。

つまり「メキシコの機関が認定」とか「ペルー、アルゼンチンの機関が認定」というのは信頼性が低いということです。

実際にAmazonで「チアシード オーガニック」で検索してみると、そのオーガニック商品の中に「メキシコでオーガニック認証を取得したチアシード」と書かれているものがありました。

これでは信頼性が低いのでオーガニック認定の商品でもJASやUSDA(アメリカ)、ヨーロッパの国が認証しているチアシードを選ぶようにしましょう。

ではサルバチアシードはどうでしょうか?

先程も説明したようにサルバチアシードは「ペルー」を中心に生産されていて、その他では「ボリビア」、「アルゼンチン」産のものです。そして厳しい管理の下で生産しているので必然的に農薬は使用しないオーガニック商品です。

ただし商品の中には、ホワイトチアシードをサルバチアシードとして販売している商品もあるので注意してください。

チアシードおすすめ商品

ブラックチアシードでも良い商品は十分に栄養を摂れますし安いので、オーガニック認証されている商品を選びましょう。

オーガニック ブラックチアシード(ニチガ)

こちらの商品は有機JAS認定の商品です。

残留農薬検査もアフトラキシン検査も済んでいるので安心ですね。

1kgで1,495円ととてもお得です。

オーガニック ブラックチアシード1kg(CHIA SEEDS)[01]有機JAS認定【国内殺菌品】NICHIGA(ニチガ)

ブラックチアシードは見た目がカエルの卵みたくて嫌だという人は

ハンズ オーガニックマウンテンホワイトチアシード」がおすすめです。

こちらも有機JAS認定です。

アマゾンのコメントを見ると「黒が混ざっている」「黒はほとんど混ざっていな」と違う内容のコメントが書かれていますが人の手で選別しているので、

ほとんど白の場合は真面目な人が選別していたので
しょうね。

多少の黒は許してあげてください。

200gで1,296円とやはり黒と比べるとかなり高いですね。
栄養価はほとんど変わらないので

それでこれだけ違うとどうかとは思いますが

黒は見た目がどうしても嫌という人におすすめです。

有機JAS認定 ハンズ オーガニック マウンテン ホワイトチアシード 200g

サルバチアシードでおすすめなのは「nichie チアシード ホワイトチア 正規サルバチア」です。

正規「サルバチア」原料のみ使用しています。

Amazonの商品の説明でも

「サルバチア」とはチアシードの特定種となり、品種登録されたサヒアルバ911、912、914の商標です。厳格な管理、同一育成条件のもとボリビア、アルゼンチンで生産されています。

と紹介されており、産地も問題ありせん。

最高級品質のチアシードである「サルバチアシード」を食べてみたい方はこちらを選んでください。

nichie チアシード ホワイトチア 正規サルバチア原料 920g

まとめ

  • ブラックとホワイトチアシードは同じ植物(チア)から摂れるので、栄養価はそれほど変わらない
  • ホワイトの場合は選別の作業があるのでブラックよりも価格が高くなる
  • ホワイトチアシードとサルバチアシードを同じと思っている人(または業者)も多いが違うもの
  • ホワイトチアシードを品種改良したものがサルバチアシード
  • サルバチアシードはペルー、ボリビア、アルゼンチンで厳しい条件の下栽培されていて栄養価も高い
  • チアシードの質が低い商品も出回っているのでJASやUSDAなどのオーガニック認証の商品を選ぶ
  • ホワイトチアシード=サルバチアシードとして販売しているところも注意(別物)

初めて購入する方は見た目が嫌でなければオーガニック認証のブラックチアシードで問題ありません。

日本人の摂取量が少ないαリノレン酸や食物繊維がたっぷり摂れるのでぜひ一度試してみてくださいね。