ミドリムシ」という言葉を最初に聞いたときに、いくら健康に良くても「緑色の虫を食べるのは嫌だ」と思った人も多いのではないでしょうか?

詳しく知らなかった時は名前のイメージから避けていたのですが、偶然駅前で配っていたミドリムシのサプリのサンプルをもらって飲んでから評価が一変!

数日飲んでみると、いつもより朝起きるのもつらなくなくなり疲れにくくなったのでミドリムシ(ユーグレナ)について調べたところ、栄養成分が豊富で美容や健康に多くの効果や効能がある理由がわかりました。

最近はサプリメントなどで毎日摂取する人も多いようですが、なぜ評価が高いのか詳しく紹介します。

ミドリムシ(ユーグレナ)とは?

5億年以上も前に誕生したといわれるミドリムシ(学名:ユーグレナ)は、植物と動物両方の性質を持った微細藻類です。ムシという名前ですが、昆虫とはまったく異なりワカメやコンブの仲間です。

植物のように光合成を行い栄養分を体内に溜めて動物のように細胞を変形させて動くという不思議な微生物なのです。

※スーパーフードとして人気の高いスピルリナも両方の性質を持っています。両方の性質を持つ利点は野菜や果物では含まれていないビタミンB12が摂れることです。

ビタミンB12は 不足すると血液のもとになる赤血球が へるために貧血の原因になります。さらにけん怠感やめまい、息切れが起り、神経の働きが低下して気分がふさぎがちに なる可能性があります。

ビタミンB12 は肉に多く含まれているため、不足ぎみの人が多いベジタリアンには特におすすめです。

体の大きさは0,05mm位で顕微鏡でしか見えないほどの植物(藻)でありながら自分で動き回ることができ、水の中で光合成をしながらビタミンミネラルといった栄養素を体の中に蓄えています。

そしてこの栄養成分が豊富なミドリムシの特徴として挙げられるのが「優れた消化効率」です。いくら栄養素が豊富な食べ物を摂っても体内で消化して吸収されないと体外に出てしまうので意味がありません。

特に細胞壁が厚い野菜の吸収率40%前後と言われていますがミドリムシには細胞壁がないので消化吸収率93.5%ととても効率よく栄養を吸収することができます。

ミドリムシに含まれている注目の栄養成分は?

植物と動物両方の性質をもつミドリムシには小さな体に「植物の栄養素」と「動物の栄養素」の両方を備えています。その数なんと59種類もあります。

この表を見てわかるようにビタミン、ミネラル、アミノ酸不飽和脂肪酸など、ミドリムシは人間が必要とする栄養素のほとんどが体に含まれています。これだけの栄養素があの小さい体に含まれているのですから驚きますね~。

この中で注目されている栄養素を紹介します。

●ビタミン類

まずビタミンは13種類ありますが主要ビタミンが全て含まれています。表にはビタミンAが記載されていませんが、ビタミンAはβカロテン(カロチン)の一部が変化してビタミンAになるので、実際には摂取することができます。

●ミネラル

ミネラルは現代の多くの日本人が不足している成分です。

このうち、人の体内にあって栄養素として重要なミネラル17種類あり、その中で厚生労働省により摂取基準が定められているのは13種類あります。

またこの13種類のうち体内に多く存在する5種類「ナトリウム、カルシウム、リン、カリウム、マグネシウム」を「主要ミネラル」と言いますがミドリムシには全部含まれています。

ごくわずかしか存在しない8種類を「微量ミネラル」と呼びますがこちらも微量であるものの、体に特に必要である鉄や銅、亜鉛、マンガンと含まれています。

●必須アミノ酸

アミノ酸もたくさんの種類が含まれています。タンパク質は筋肉や内臓、骨など体を構成する主成分ですが、そのタンパク質のもとになるのがアミノ酸です。

特に体内で合成できない「必須アミノ酸9種類」が全て含まれていることに注目です。野菜や果物といった植物性の食べ物で必須アミノ酸が全て含まれているのは本当に珍しいです。

必須アミノ酸の働きや効果効能

必須アミノ酸 働き・効果・効能
イソロイシン ●成長を促進して肝臓や神経の働きを助ける
●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化
ロイシン ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化
●肝臓の機能を高める
リジン ●体内の組織を修復して成長を促進
●抗体などの原料にもなる
メチオニン ●かゆみやアレルギーの原因となるヒスタミンの
血中濃度を下げたり、抑うつ効果もある
フェニルアラニン ●興奮作用のあるドーパミンなどの神経伝達物質の
もとになる。鎮痛作用や抗うつ効果も
スレオニン ●成長を促進する作用
●肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ➡脂肪肝予防
トリプトファン ●脳や神経の働きを安定させるセロトニンのもとの
成分。鎮痛・催眠効果がある
バリン ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化
●体の成長を促し、血液中の窒素のバランスを整える
ヒスチジン ●子どもの成長に欠かせない成分
●神経の働きを助けたり、ストレスを軽減する

この必須アミノ酸の中でも

  • バリン
  • ロイシン
  • イソロイシン

これら3種類をBCAA(分岐鎖アミノ酸)と言いますが、このBCAAは筋肉の主要な成分で筋肉内で分解・代謝されるのが特徴です。

疲労回復や集中力アップの効果が期待されて、最近では身体を鍛えるためにアスリートが好んで摂り入れている栄養成分です。

●非必須アミノ酸

こちらは必須ではないアミノ酸という意味ではなく、体内で合成できない必須アミノ酸に対して体内で合成できるため、そう呼ばれています。体内で作られる成分とはいえ、それだけでは足りないので食べ物でしっかりと補いましょう。

非必須アミノ酸 働き・効果・効能
アルギニン 筋肉の増強、免疫機能の強化、生殖機能の改善
グルタミン酸 うま味成分。集中力アップややる気を高める
アスパラギン酸 疲労回復、アンモニア解毒、スキンケア
プロリン 美肌・関節痛改善・脂肪燃焼
アラニン スキンケア・肝機能改善(二日酔い予防)
グリシン 美肌・睡眠の質を上げる
セリン 美肌・認知症予防・睡眠の質を上げる
シスチン 美肌・美白効果・老化防止
チロシン 記憶力を高め、脳の回転をよくする

非必須アミノ酸は特に美肌効果がある成分が多いですね。

不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸でもなかなか普通の食事では摂りにくいと言われるDHAEPAリノレン酸が含まれています。DHAEPAは主に青魚にリノレン酸えごま油チアシードなどに多く含まれています。

特にDHAEPAは魚以外には含まれている食べ物は少ないのでとても貴重です。

そしてもう一つ珍しい脂肪酸がパルミトレイン酸です。パルミトレイン酸は食用油ではマカダミアナッツオイルに含まれていますがその他のオイルにはほとんど入っていない貴重な脂肪酸です。

その他の注目成分

パラミロン

パラミロンは、β(ベータ)-グルカンという大麦などに多く含まれている水溶性食物繊維の一種でミドリムシにのみ存在する特殊な成分です。ミドリムシが光合成によって生産した糖を効率よく貯めるために作られていると考えられています。

GAVA(ギャバ)

GABA(ギャバ)と呼ばれるγ‐アミノ酪酸はたんぱく質を構成しないアミノ酸の一種 で、リラックス効果など多くの効果が期待されています。

そのほかにもポリフェノールの一種で目の健康に欠かせないルテインゼアキサンチン葉緑素と言われるクロロフィルも健康や美容に欠かせない成分です。

さらに新陳代謝に欠かせないスペルミジン、炎症やアレルギー症状を抑えるプトレッシンも含まれています。

ミドリムシの効果や効能について

①美肌・美容効果

ミドリムシには美肌や美容に良い成分がたくさん含まれています。まず抗酸化成分のβ-カロテンゼアキサンチンルテインビタミンC、Eが含まれています。

抗酸化=老化防止という意味ですが加齢やストレス、紫外線、生活習慣の乱れなどにより悪玉の活性酸素がたまると肌が酸化して、シミやしわ、そばかすなどが増えてしまいます。

ですがミドリムシに含まれている抗酸化成分によってシミやしわなどが増えないように働きかけてくれます。特にビタミンCとEを同時に摂ると抗酸化力がさらに上がると言われています。

またビタミンCはたんぱく質からコラーゲンを合成する働きがあり、肌にハリつやが生まれるだけでなく、シミのもとであるメラニン色素の合成も抑える働きもあります。

その他にもビタミンB群は美肌に欠かせない成分で、不足するとニキビや口内炎などになりやすくなってしまいます。

先程紹介した非必須アミノ酸は美肌や美白に効果がある成分が多かったですが、特に

  • プロリン
  • アラニン
  • グリシン

これらの成分はコラーゲンの主成分なので美肌効果が抜群です。

さらに必須脂肪酸のパルミトレイン酸老化肌乾燥肌最適肌の弾力や再生修復以外にも、皮脂や角質層の働きを正常に保つことによりシワやたるみも改善する効果もあります。アンチエイジングには欠かせない成分です。

②生活習慣病の予防効果

ミドリムシには生活習慣病の予防には欠かせない

  • 中性脂肪を減らす
  • 悪玉コレステロール値を減らす
  • 血糖値を下げる効果
  • 血液の流れを改善(血液サラサラ)

といった効果が期待できる成分が多く含まれています。

まずミドリムシにしか含まれない成分パラミロンは先程水溶性食物繊維のβ-グルカンの一種と紹介しましたが、β‐グルカンは日本や世界各国の公的機関が機能性の表示を認めている注目の成分です。

機能性表示食品とは?
「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収をおだやかにする」など、健康の維持や増進などに役立つ健康効果を「機能性」と言います。その「機能性」をパッケージや広告などに表示できる食品のことを機能性表示食品と言います。

β‐グルカンの効果と機能性表示を認めている国

効果 認めている国
食後の血糖値を抑える 日本、欧州(EFSA)
正常な腸機能の維持 日本、韓国
排便促進効果 欧州(EFSA)
心疾患のリスクが減る 米国、カナダ、欧州(EFSA))
コレステロール値が低下 日本、欧州(EFSA)

パラミロンにも同じような効果が期待できます。

必須脂肪酸でオメガ3系脂肪酸の一種であるDHAEPAの効果は

  • 血流改善効果(血液サラサラ)
  • 善玉(HDL)コレステロールを増やし悪玉(LDL)を減らす
  • 中性脂肪の減らす(肥満予防)

といった生活習慣病の予防に効果が期待できる働きがあります。

GABA(γ-アミノ酪酸)には

  • 血圧を下げる効果
  • 悪玉コレステロールや中性脂肪を下げる効果

クロロフィル(葉緑素)には悪玉コレステロールを下げる効果やさらにビタミンEにも血液をサラサラにする効果があり、これらの成分の効果により生活習慣病の予防が期待されています。

③目の健康・眼病予防

ミドリムシに含まれる天然色素のカロテノイドの一種であるβ-カロテンは一部ビタミンAに変わります。

ビタミンAは「目のビタミン」と呼ばれますがこれは目の網膜にある「ロドプシン」という物質の主成分であるためです。「ロドプシン」を活性化させることで眼精疲労視力の回復も期待できます。

そしてこちらもカロテノイドの一種であり強い抗酸化力を持つ「ルテイン」と「ゼアキサンチン」はともに目の黄斑部や水晶体に存在していて

  • 黄斑変性症に対する予防・改善
  • 紫外線やスマホなどのブルーライトなどで発生する活性酸素による酸化を防ぎ、視力低下や白内障、緑内障の予防につながる

といった効果が期待されています。また実験では老人性白内障の進行阻止、および改善といった結果が出ています。

ルテインは「天然のサングラス」と呼ばれるほど目に対するさまざまな効果がある成分です。

さらにDHAはこの網膜にある脂肪の40%~60%を占める成分であり、目の機能や視力にとって不可欠な存在で、視力の回復が期待される成分です。

④貧血予防や改善

ミドリムシには葉緑素(クロロフィル)が豊富に含まれています。葉緑素は「緑の血液」と呼ばれている色素で、血液のヘモグロビンに構造が良く似ていることから、造血作用があると言われています。

また貧血の主な原因は鉄分不足と言われていますがミドリムシには鉄分も豊富に含まれています。ただ鉄分は吸収率が悪い成分のため摂っているつもりでも不足ぎみの人が多い成分ですが鉄分の吸収を促進するビタミンCも豊富なので吸収率がアップします。

さらに葉酸とビタミンB12は協力して赤血球のヘモグロビンの合成を助ける働きがあります。

※葉酸は「造血のビタミン」と言われています

このようにミドリムシには貧血の予防や改善に欠かせない多くの成分が含まれています。

⑤腸内環境・便通の改善やデトックス効果

ミドリムシ唯一の成分「パラミロン」は水溶性食物繊維で、その効果は

  • 糖質・脂肪の吸収を抑える
  • 血中コレステロール値を減少させる
  •  便が固くなるのを防ぐ
  • 腸内の毒素や老廃物を吸収
  •  善玉菌を増やして腸内環境を改善

などが期待されています。パラミロンを摂ることで腸内環境が改善し毒素や老廃物を吸収して便通を改善してくれるのでデトックス効果も期待できます。

先ほども紹介したようにパラミロンβ-グルカンの一種ですが実際に「正常な腸機能の維持」や「排便促進効果」が日本や欧州で機能性表示として認められています。

さらにクロロフィル(葉緑素)にも整腸作用があり胃腸の中に付着した老廃物を吸着して体外に排出する働きがあります。

その他の効果や効能について

  • うつの軽減(DHA・EPA)
  • アルツハイマー・認知症の予防(DHA・EPA)
  • 記憶力判断力の向上(DHA・EPA・チロシン)
  • アレルギー抑制(リノレン酸・DHA・EPA)
  • リラックス効果(GABA)
  • 疲労回復(ビタミンB1・アスパラギン酸・BACC)

とまだまだ書ききれないほどの効果が期待されています。

ダイエット効果に関しては飲んでやせるというよりも脂肪を燃焼したり、中性脂肪を減らす効果ある成分が多いので内臓脂肪が多い方におすすめです。

ミドリムシ(ユーグレナ)サプリの正しい選び方

ユーグレナはサプリメントとして摂るのが一般的です。同じ藻類のスピルリナのようにユーグレナ100%という商品は今のところ出ていません。

栄養豊富なミドリムシにさらにミドリムシには含まれていない、または微量しか含まれていない栄養素を配合してサプリとして販売しています。

ですがこのミドリムシのサプリメントはたくさん販売されているのでどれにしようか迷ってしまう方も多いと思いますので選ぶ基準を紹介します。

①ユーグレナ認定マークがある

ミドリムシの大量培養に最初に成功したのは「ユーグレナ社」です。ユーグレナ社は2005年以来、沖縄県の石垣島でミドリムシを培養しています。

もともとミドリムシは育てること自体は難しくないのですが、安定して大量に培養する技術がありませんでした。それはミドリムシだけを育てようとしても、それをえさとする他の 生物の発生を抑えることが難しかったためです。

その問題を解消したのがユーグレナ社大量に培養する方法はユーグレナ社だけが知っています。つまりこのユーグレナ社が認めた商品だけが本物です。

ユーグレナ社が認定した商品はこのような「ユーグレナマーク」が付いています。

必ずこのマークがついているミドリムシ関連商品を購入しましょう。

②ミドリムシ以外の成分に注目

ミドリムシサプリは、さらに健康や美容効果アップを狙ってミドリムシに含まれていない、あるいはごくわずかしか含まれていない成分を配合しています。

サプリによって特徴が違うので自分が健康のために飲むのか、それとも美肌効果を狙って飲むのかによって選びましょう。また食品添加物にも注意してください。

基本は食品添加物はいらないのですが商品を見ると結構添加物を使っている商品があります。もちろん食品添加物は悪い成分ばかりではなく無害な成分もあるので絶対にダメではありません。

ただいろいろ商品を見てみるとあまり使用して欲しくない添加物を使用しているサプリもあります。ですが、いちいち添加物を調べるのも面倒だと思いますので、できるだけ無添加か極力添加物を使用していないサプリメントを選んでください。

まとめ

ミドリムシは約5億年前から存在していましたが大量培養に最初に成功したのは2005年なのでサプリメントとして登場したのはまだ20年も経っていません。

現代人はビタミンやミネラル、オメガ3系の脂肪酸(EPAやDHAなど)が不足いている人が多く、それが原因で病気になったり、肌が荒れたりしています。

なかなか忙しくてバランス良い食事ができない方はミドリムシを摂って健康的に美しくなりましょう。

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