カップラーメンやインスタントラーメンは色々な種類があって、最近はラーメン屋で食べているような商品もあり味のレベルも高くてひんぱんに食べる人も多いのではないでしょうか。

私も小さい頃からカップラーメンは大好きでしたが、最近では危険性が高いと知りあまり食べないようにしています。

ではなぜインスタントラーメンのような加工食品は健康に悪いと言われているのでしょうか?

また危険性をできるだけ避けるためのおすすめの食べ方も紹介します。

カップ麺やインスタントラーメンが健康に悪い理由

カップ麺がインスタントラーメンが危険と言われる理由はいくつかあります。

①原材料の危険性

一部のこだわりを持った商品を除いて、ほとんどのカップラーメンやインスタントラーメンには大量の食品添加物が含まれています。

食品添加物は

  1. 長期の保存が可能になる(賞味期限が延びる)
  2. 価格が安くなる

といったメリットがあります。

特に自然の食べ物から採れる原材料を食品添加物に変えることで手間が省けたり、コストがかなり安くなる場合は食品メーカーからするとかなり

ですが、デメリットも多いです。

食品添加物の中には安全性の高いものもありますが反対に大量に摂取すると危険なため、使用量が限られている添加物もあります。

商品によって使用される添加物は違いますが、カップラーメンやインスタントラーメンに使用される添加物は何十種類もあり、もちろん、それぞれの食品添加物は国が安全だと確認して使用を許可していますが、同時に摂取しても安全かどうかはわかりません。

カップ麺などに含まれている添加物で危険と言われるのはカラメル色素加工でんぷん発がん性物質が含まれている可能性が高いと指摘されています。

また食品添加物だけでなく「たん白加水分解物(こちらは添加物ではなく食品)」も注意が必要と言われています。

たんぱく加水分解物とは?
たんぱく質を含んだ動物性原料(肉や魚)や植物性の大豆たんぱく、小麦たんぱくから「加水分解」という方法でつくられます。

一見安全なようにも思いますが、危険性を指摘する人も多いです。

こちらは加工食品ジャーナリストの中戸川貢さんの講演会で「たん白加水分解物」の危険性を訴えています。

この動画でたん白加水分解物が危険な理由は

  • 発ガン性物質を含む可能性がある
  • 濃厚で強いうま味とコクが味覚を狂わせる
  • アレルギーのリスク

と主張しています。

もちろん発ガン性物質の場合は「可能性がある」ということですし、味覚を狂わせるのは亜鉛(ミネラルの一種)不足が原因の場合もあるので必ずしもたん白加水分解物だけが原因とは限りません。

味覚破壊は化学調味料(アミノ酸等、つまり味の素)なども疑われています。

②塩分の量が多い

塩分は身体に必要なものなのでそれ自体は悪くありませんが、摂り過ぎは高血圧などの原因になると言われていますね。

WHO(世界保健機関)では塩分の1日の摂取量を5gに設定していて、日本でも厚生労働省が男性8g、女性7g未満に目標設定しています。

では実際にカップ麺にはどれくらいの塩分が入ってるのでしょうか?

カップ麺の代表といえば「カップヌードル」ですが塩分は約5gです。

これだけでWHOの摂取量に達してしまいますね。

ただカップヌードルは比較的少ない方で大盛の代表とも言えるスーパーカップ1.5倍みそラーメンには9.4gも含まれています。

塩分に関して言えばカップラーメンなどの加工麺だけではなく、外で食べるラーメンの方が塩分も多いので注意してください。

➂トランス脂肪酸の危険性

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トランス脂肪酸はあらゆる病気を招く危険性があるため、量を制限されたり(または禁止)、商品にどれくらい含まれているのか表示義務がある国が多いです。

ただ日本の厚生労働省では日本人はトランス脂肪酸の摂取量が少ないという理由で制限はもちろん、表示義務さえもありません。

トランス脂肪酸というとマーガリンをイメージする方も多いかもしれませんが、多くの加工品に含まれていて、カップ麺でも麺やスープに含まれている場合が多いです。

植物油脂と書いてあればトランス脂肪酸が含んでいる可能性が高いです

カップ麺やインスタントラーメンは他の加工食品に比べるとトランス脂肪酸が極端に多いわけではありませんが、やはり加工品を食べることが多い人はトランス脂肪酸に注意が必要です。

④過酸化脂質の危険性

多くののカップ麺は油であげているため、その油が酸化すると過酸化脂質が増えます。

過酸化脂質は人の体内に少なからず存在し、酸化した油の摂取だけでなく

  • 紫外線
  • ストレス
  • 食品添加物
  • 農薬
  • 放射能

などが原因と言われています。

この過酸化脂質は有害で一定量をネズミなどに与えると死んでしまうほどです。

人の体内で増えすぎると

  • シミやしわが増える
  • 動脈硬化にかかりやすくなる
  • ガンにかかりやすくなる

などと言われています。

カップラーメンやインスタントラーメンは賞味期限が長く、時間の経過とともに過酸化脂質は増えていきます。

そのため賞味期限が切れていても食べることは可能ですが過酸化脂質のことを考えると、できれば購入後は早いうちに食べることをおすすめします。

最近は過酸化脂質が少ないノンフライめんの商品も結構もあるので、そのような商品を選ぶようにしましょう。

⑤カップラーメンの容器に注意

そしてもう一つカップ麺には容器にも問題があります。

特に紙ではなく発泡スチロールを使用しているカップ麺(カップヌードルなど)は注意が必要です。

発泡スチロールでできている容器に熱いお湯を注ぐと発がん性の疑いのある環境ホルモンビスフェノールAが微量ですが溶け出します。

紙でできている商品であれば問題ありませんが発泡スチロールの容器の時はできれば違う容器に移して食べるようにしてください。

カップラーメンなどの加工のインスタント麺をおすすめしない5つの理由を紹介しましたがカロリーもかなり高いです。

週に2度以上カップ麺を含むインスタント麺を食べるだけでメタボリック症候群になる危険性が高くなるため、週に何度も食べる人は回数を減らすようにしましょう。

でもどうしても食べたくなる時がありますよね。

身体にはあまり良くはありませんが、簡単に食べられますし安いとなると全く食べないようにとは言えないので食べる際に次のように工夫しましょう。

おすすめカップ麺・インスタントラーメンの食べ方

たまに食べるくらいであればそれほど問題ありませんが、毎日食べる方も多いのでそのような方におすすめの食べ方を紹介します。

①ラーメンスープを最後まで飲まない

ラーメンのスープの量を減らすことにより、スープに含まれている塩分や食品添加物、トランス脂肪酸の量を減らすだけでなくカロリーも減ります。

スープは美味しいのでどうしても最後まで飲みたくなりますが健康のためと思い我慢しましょう。

スープ⇒麺⇒スープ⇒麺と食べると最後まで飲んでしまいがちですが、最初に麺と具材を食べて最後にスープを飲むようにしましょう。

先に麺と具材を食べることでお腹が満足しますし、スープだけ残すと味に飽きて全部飲めなくなります。

②野菜を入れて食べる

おすすめはほうれん草です。

ほうれん草はカリウムが多く含まれていて塩分を身体の外にだします。

またトマトもカリウムが多くおすすめです。

ラーメンの具材でトマトを入れることはほとんどないと思いますがが、最近はトマトスープのラーメンも出てきています。

トマトジュースであればラーメンのスープに混ぜても良いですし、ラーメンを食べる時に一緒にトマトジュースを飲んでもかまいません。

ラーメンだけですと栄養不足、栄養の偏りが心配ですが、野菜も一緒に摂るようにしてください。

おすすめのカップ麺、インスタントラーメン

カップ麺をよく食べる人は健康に気を付けて商品を選んで欲しいのですが、実はトクホのラーメンがあるのをご存知でしょうか?

カップヌードルと同じ日清が販売している「サイリウムラーメン」は天然の食物繊維「サイリウム」を麺に練り込んでいるので食物繊維が摂取でき、「おなかの調子を整える」作用があるインスタントラーメン初のトクホのラーメンです。

[トクホ]日清 サイリウムヌードル しょうゆ味

 

カロリーや塩分もカップヌードルよりも少ないですが、添加物は結構使用しています。

そしてこのサイリウムラーメンよりもおすすめなのが「有機JAS 認定 化学調味料無添加 ノンフライ 醤油 ラーメン」です。

麺は北米産有機小麦を100%使用し、澱粉などのつなぎを使わず独自の製法でコシを出したノンフライ麺です。

化学調味料も無添加なので安心してお召し上がれます。

有機JAS 認定 化学調味料無添加 ノンフライ 醤油 ラーメン

価格は一般的に売られているものと比べて高いですが、加工麺を食べ過ぎる傾向にある人はぜひ健康志向の強いラーメンも食べてみてください。

まとめ

カップラーメンやインスタントラーメンの問題は

  1. 原材料の危険性(食品添加物など)
  2. 塩分の量が多い
  3. トランス脂肪酸の危険性
  4. 過酸化脂質
  5. 発泡スチロールの容器(紙がおすすめ)

などが指摘されていますが、災害の時には保存食としてとても役に立つ食品ですし、味も美味しいので全く食べないほうが良いとは思いません。

また、危険性に関しては疑わしいということで必ずしも害を与えるものであるとは言えない部分もありますが、数十種類も同時に食品添加物を摂取しても本当に問題がないのか心配です。

もちろん加工麺だけがダメなのではなく、このような危険性は加工食品全般にあります。

商品の裏面を見て、どのようなな原材料(食品添加物など)が使用されているのか、塩分量、カロリーなども把握することが必要です。

また味覚破壊の心配もありますが、味覚は12、3歳ごろに確立されると言われていますので、簡単に作れるのが良いのですが子どもにひんぱんには食べさせないようにしてください。

そして食べる際は

  • スープの飲む量を減らす
  • カリウムを多く含む食べ物や飲み物をしっかり摂る

などを工夫したり、健康に良い加工麺もたまには食べてみましょう。