何百種類とあるアロエの代表といえば、「アロエベラ」と「キダチアロエ」の2つです.
どちらも健康や美容、ダイエットに多くの効果や効能をもたらしてくれますが、同じアロエならばどちらを食べてもそれほど差がなく同じ効果が期待できるのか、それとも大きな違いがあるのか気になるところです。
今回はアロエベラとキダチアロエに含まれる栄養成分の違いと効果・効能で比較してみました。
アロエを購入する際、またはアロエ加工食品を選ぶ際に参考にしてください。
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アロエベラとキダチアロエの見分け方
昔日本では「アロエといえばキダチアロエ」のことでした。
ですが海外ではアロエベラが一般的で、日本でもヨーグルトなど加工食品に使用されているアロエはほとんどがアロエベラです。
2つのアロエは見た目も似ていますがキダチアロエは木のように上に伸び、茎から枝分かれして育ちます。
一方でアロエベラは土から葉だけが根本から成長し放射状に大きく育ちます。
このように写真でぱっと見ても同じように見えますが、葉の大きさはアロエベラの方がとても大きく、葉肉の透明なゲルの量も多いため、加工品に使用されやすいです。
アロエベラとキダチアロエの栄養成分の違い
アロエベラとキダチアロエにはビタミンやミネラル、アミノ酸など豊富に含まれていますが、アロエ特有の栄養成分には違いがあります。
①キダチアロエだけに含まれている栄養成分
- アロエニン
- アロエウルシン
- アロエチン
- アルボランA・B
これらはアロエベラには含まれていない、または微量でほとんど効果が期待できない成分です。
- アロエニンは健胃作用があり、胃酸の働きを正常化する作用
- アロエウルシンは抗潰瘍作用や細胞の再形成を促進する作用があり、火傷や傷口に塗ると効果がある
- アロエチンは高い殺菌力と解毒作用があり、化膿(かのう)した傷口や吹き出物の治療に効果
- アルボランA・Bは血糖値を下げる作用
などが期待されています。
②アロエベラだけに含まれている成分
- アロエステロール
- サポニン
アロエステロールはアロエベラだけに含まれる成分です。
サポニンは大豆などにも含まれている成分ですが、アロエベラには含まれていません。
アロエステロールは森永乳業が発見した成分で、アロエベラの葉肉部位(ゲル)に含まれる5つの植物ステロールの総称です。
アロエステロールには肌のハリや潤いに欠かせないヒアルロン酸やコラーゲンの量を増やす働きがあると言われています。
テレビ番組(あさイチ)の実験では毎日このアロエステロールを0.04㎎食べ続ける実験を行ったところ、2か月後に40代女性の目の周りのシワの深さが平均2.5%軽減したと紹介されていました。
もちろんシワだけでなく、肌のかさつき、くすみ、たるみなどにも効果が期待されています。
さらにアロエステロールには「体脂肪の蓄積を防ぎ、体脂肪を減らす効果」も確認されていて、まだまだ研究段階ですが、美容とダイエット効果が期待されている成分です。
サポニンは最近注目されている成分で、血中のコレステロールや中性脂肪を阻害する作用や動脈硬化の予防効果があると期待されています。
またサポニンを継続して摂取することで肥満の改善につながるといったダイエット効果も期待されています。
さらに近年ではアレルギー体質の改善作用についても研究が進められています。
このようにアロエベラとキダチアロエはともに健康や美容、ダイエット効果がともにあるものの、
- アロエベラは美容やダイエットにより効果がある成分
- キダチアロエは胃の健康にする、または傷口や火傷に効果がある成分
という違いがありますが、アロエベラにも胃の健康や傷口に効果がありますしキダチアロエにも美容やダイエット効果もあります。
となると、生で食べる場合は大きな差がないと思って良いでしょう。
実際には生で食べるよりもジュースなどの加工飲料で飲むことが多いのではないでしょうか。
ただアロエ加工食品をえらぶ場合は注意が必要です。
アロエベラジュースとキダチアロエジュースの選び方と注意点
生のアロエは主に観葉植物として育てている人が多いですね。
そして、お腹の調子が悪かったり便秘の時に食べたり、すり傷や火傷の時に肌に塗ったりと、たまに使用することはありますが、毎日生アロエを摂る人は少ないと思います。
それよりもアロエジュースを飲む人の方が多いと思いますし続けやすいですね。
一般的にはアロエ100%ジュースを健康のために飲んでいる人が多いですが、商品を選ぶ際に生アロエと同じような比較の仕方で決めてはいけません。
それはキダチアロエジュースには含んでも良い成分が、アロエベラベラジュースには含まれてはダメな成分があるからです。
アロエには「アロイン(体内に入るとアロエエモジンに変化)」という葉の皮の部分に多く含まれている苦味成分があります。
このアロインという成分は特徴は胃や腸を健康にしてくれます。
ただし過剰摂取すると下痢になってしまったり、子宮収縮作用なども確認されており、 特に妊婦さんは注意が必要な成分です。
このよう強力な効果があるため「アロインとアロエエモジンは医薬品に指定されています。」
そのためアロエジュースなどの加工食品の場合、葉の皮に含まれているアロインがジュースの中に入らないように葉肉だけを加工する必要があるのでアロエベラジュースにはアロインが含まれていません。
ですがキダチアロエは標記しない限り医薬品として判断されないため、ジュースには葉肉だけでなく葉の皮まで使用しているのでアロインが含まれています。
つまりアロエベラを加工した場合
- 葉の皮➡医薬品に利用
- 葉の肉➡ジュースヨーグルトなど加工食品に利用
となりますが、
キダチアロエは葉の皮や肉など関係なく全部がジュースに利用されます。
そのためキダチアロエジュースは医薬品と同じ位の成分が含まれているので、強力な作用が期待できます。
特に便秘で悩んでいる方で今まで便秘に良いと言われるさまざまな食べ物を食べても全く効果がなかったのに、キダチアロエジュースを飲んだら、すぐに出たという人もいます。
一方で胃が弱い人などは適量を飲んだのに下痢になったという場合もあるので、注意が必要です。
それくらい効果が抜群ということです。
アロエベラジュースは葉肉だけを絞った100%ジュースなのでアロインが含まれていません。
子どもや妊婦さんが飲む場合はアロエベラジュースがおすすめです。
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おすすめのアロエベラジュースとキダチアロエジュース
どちらのアロエジュースも効果を得るならば100%のジュースを選ぶようにしましょう。
海外産のものもありますが、保存料や添加物が含まれているものが多いので新鮮なものを飲むことができるというところからも国産のアロエが原料のジュースをおすすめします。
アロエベラの多糖体は酸化しやすいので、クエン酸、ビタミンCなどを保存料代わりに使用していますので、ほぼ100%の商品となります。
逆にクエン酸やビタミンCなどが含まれていなく、無添加の100%アロエベラジュースには多糖体が含まれていない可能性があります。
多糖体は健康や美容に多くの効果が期待されていますので、どうしても酸化を防ぐためにクエン酸やビタミンCは
必要です。
これらを考慮するとおすすめは
「琉球アロエ」です。
この商品は沖縄今帰仁村の契約農家さんが収穫したアロエベラをその日のうちに製造加工したフレッシュなアロエベラジュースです。
アロエベラ以外にはクエン酸とビタミンCしか使用していないのでほぼ100%のジュースでもちろん無農薬栽培です。
キダチアロエジュースはムコ多糖類が少ないので完全100%のジュースを作ることが可能です。
またキダチアロエは海外よりも日本の方が多く栽培されているので、国産で無農薬のジュースを選びましょう。
キダチアロエの国産100%ジュースは色々ありますが、最高品質のジュースは
「完熟アロエまるごと純しぼり」です。
鹿児島県の指宿市の60年続く自然農園で育てた無農薬のキダチアロエ100%のジュースです。
注目ポイントは3年かけて完熟させた養分たっぷりの「3年完熟キダチアロエ」だけを厳選して使用しているところです。
この完熟キダチアロエを収穫した日に新鮮なまま皮ごとミキサーへかけてジュースにしています。
もちろん防腐剤や水、添加物などが含まれていないので完全に100%のキダチアロエジュースです。
キダチアロエジュースは色々なメーカーが販売していますが、その中でも品質は一番です。
アロエベラジュースとは違い、キダチアロエジュースは医薬品に指定されている成分まで含まれているので、効きすぎる場合があります。
最初は少しずつ飲むようにしましょう。
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味がどうしても苦手という場合は他の100%ジュースなどに混ぜて飲むと飲みやすくなりますよ。
まとめ
アロエベラとキダチアロエは見た目が似ていて、栄養成分も共通なものが多いですが、違いは
キダチアロエには
- アロエニン
- アロエウルシン
- アロエチン
- アルボランA・B
アロエベラには
- アロエステロール
- サポニン
といった成分が含まれているという違いがあり、どちらがより優れているというのは甲乙つけがたいです。
また葉の皮の苦味成分であるアロインは医薬品として扱われている成分でアロエベラの加工食品には含まれていません。
キダチアロエは標記しない限り医薬品として判断されないためアロエの全ての部分の使用が可能です。
これらを考慮すると、どちらのアロエにも健康や美容、ダイエット効果はありますが、より強い効果を期待したいならば
- 美容やダイエット向けにはアロエベラ
- 便秘や胃の健康、傷や火傷向けにはキダチアロエ
を選ぶようにしましょう。
※傷や火傷の治療の場合は肌に直接アロエの葉肉を塗ります。
またアロインには飲み過ぎると下痢ぎみになったり、子宮収縮作用があるので、お腹の調子が良くない場合や妊婦さんはアロインが含まれていないアロエベラジュースを飲むようにしてください。
健康が気になる方は強い作用がある葉の皮の部分まで加工可能なキダチアロエがおすすめです。
その時の状況でアロエベラにするかキダチアロエにするのか、また生で食べるかジュースで飲むのかを選んでくださいね。
アロエベラとキダチアロエの詳しい効果や効能に関しては下記の記事をご覧ください。
アロエベラの効能・効能がスゴイ!注目の栄養成分と食べ方や摂取量、注意点について
キダチアロエの効能・効能がスゴイ!注目の栄養成分と食べ方や摂取量、注意点について