アロエは何百種類あると言われていますが、食用アロエは少なく
- ヨーグルトなどに使用されているアロエベラ
- 日本で昔からなじみのあるキダチアロエ
この2つがメインです。
どちらとも栄養成分が豊富で健康や美容、ダイエットなど多くの効能や効果が期待できますが、特にキダチアロエは加工品(キダチアロエジュースなど)を摂取する際にアロエベラよりも注意が必要です。
まずはキダチアロエを詳しく知ってから食べるようにしましょう。
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キダチアロエとは?その特徴について
最近ではアロエヨーグルトに使用されているアロエベラが注目されていますが、昔から日本人になじみがあるのはキダチアロエです。
アロエはホームセンターなどで簡単に手に入れることができますが、その多くはキダチアロエです。
キダチという名前の通り「木立」を意味し、茎から枝が広がるように見え、木に葉がつくように成長することから「キダチアロエ」と呼ばれています。
キダチアロエの葉はアロエベラよりも小さいため、「葉の肉」だけでなく「葉の皮」も利用します。
ただ葉の皮には苦味成分が多く含まれているためキダチアロエはアロエベラよりもかなりの苦味があります。
では、このキダチアロエにはどのような栄養成分が含まれているのでしょうか?
アロエベラに関しては「アロエベラの効能・効能がスゴイ!注目の栄養成分と食べ方や摂取量、注意点について」をご覧ください。
キダチアロエに含まれる注目の栄養素
キダチアロエには、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、酵素類など、生きていくのに不可欠な栄養素のほか、アロエ特有(または希少)成分が多いです。
キダチアロエの特有あるいは希少成分
- アロイン
- アロエエモジン
- アロエニン
- アロエウルシン
- アロエチン
- アロエマンナン
- アルボランA・B
- アロエソンエモジン
- アロエシン
- アロミチン
- アクロチンA・B
- ホモナタロイン
など、実に200種類におよぶ有効成分が含まれています。
このうち
- アロエニン
- アロエウルシン
- アロエチン
- アルボランA・B
この4つはアロエベラには含まれていません。
※アルボランA・Bはアロエベラに入っていると言われていますが微量のためほとんど効果は期待できません。
また「アロイン」「アロエエモジン」はキダチアロエ以外は「 医薬品」として指定されていますので、アロエベラの加工食品(飲料)には 使用されていません。
つまりキダチアロエジュースなどの加工飲料には医薬品として使用される「アロイン」「アロエエモジン」が含まれています。
そのためキダチアロエの加工食品にもかなりの効果が期待できる反面、摂取する際には注意が必要です。
豊富なビタミン類
ビタミンA、C、E、そして、葉酸、コリン。ビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)、B6、B12 です。
特にビタミンB12は植物に含まれているのは珍しく、ベジタリアンの人が不足気味な成分なのでキダチアロエで補うことをおすすめします。
豊富なミネラル類
キダチアロエに含まれるミネラルの数は20種類にもなります。
主なものとして、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ナトリウム、鉄、カリウム、銅、マンガン、クロム、セレン、などが含まれています。
アミノ酸(必須アミノ酸と非必須アミノ酸)
アミノ酸は、タンパク質の大切な構成要素です。
タンパク質の材料となるアミノ酸の数は20種類あります。
そのうちアミノ酸には体内で合成できない(食べ物で摂取するしかない)必須アミノ酸が9種類ありますが、ノニには全種類含まれています。
必須アミノ酸の働き・効果や効能
必須アミノ酸 | 働き・効果・効能 |
---|---|
イソロイシン | ●成長を促進して肝臓や神経の働きを助ける ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化 |
ロイシン | ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化 ●肝臓の機能を高める |
リジン | ●疲労回復・集中力を高める●髪の健康(育毛効果) ●肝機能や不妊の改善効果 |
メチオニン | ●かゆみやアレルギーの原因となるヒスタミンの 血中濃度を下げたり、抑うつ効果もある |
フェニルアラニン | ●興奮作用のあるドーパミンなどの神経伝達物質の もとになる。鎮痛作用や抗うつ効果も |
スレオニン | ●成長を促進する作用 ●肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ➡脂肪肝予防 |
トリプトファン | ●脳や神経の働きを安定させるセロトニンのもとの 成分。鎮痛・催眠効果がある |
バリン | ●筋肉組織の主成分の1つで筋力を強化 ●体の成長を促し血液中の窒素のバランスを整える |
ヒスチジン | ●子どもの成長に欠かせない成分 ●神経の働きを助けたり、ストレスを軽減する |
必須アミノ酸の中で最近注目されているのは
- イソロイシン
- ロイシン
- バリン
これらは「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」と呼ばれており運動中のエネルギー源にあります。
さらに疲労回復の働きもあるため、運動前後に摂ると有効です。
また、BCAAは筋肉が活動するときそのエネルギー源としても使われます。
必須アミノ酸BCAAは、ヒトの筋肉の形成や代謝と深く関わりがあります。
BCAAを多く摂ることで基礎代謝量が上がり、健康的なダイエット作用が期待できるのです。
最近はBCAA入りのサプリメントが人気がありますね。
このように必須アミノ酸は成長や精神を安定させるために欠かせない成分です。
一方、非必須アミノ酸の「非必須」は「必須ではない」という意味ではなく、「体内で合成できる(作られる)」という意味です。
ただし、体内で作られるから非必須アミノ酸は必要ないというわけではなく、それだけでは足りないため食べ物からもしっかり摂る必要があります。
非必須アミノ酸 | 働き・効果・効能 |
---|---|
アルギニン | 筋肉の増強、免疫機能の強化、生殖機能の改善 |
グルタミン酸 | うま味成分。集中力アップややる気を高める |
アスパラギン酸 | 疲労回復、アンモニア解毒、スキンケア |
アラニン | スキンケア・肝機能改善(二日酔い予防) |
チロシン | 記憶力を高め、脳の回転をよくする |
ムコ多糖類
アロエの葉肉にはムコ多糖類が含まれており、火傷、日焼けなどで傷ついた皮膚の炎症を抑え、免疫向上効果もあり、皮膚の組織修復に一役買っています。
それでは次にキダチアロエで期待される効果や効能を紹介します。
キダチアロエの効果や効能について
胃を健康に保つ・抗潰瘍作用
キダチアロエの皮の部分に多く含まれるアロインは体内でアロエエモジンに変化します。
アロエに含まれるアロインとアロエエモジンは、胃や腸の働きを活発にする作用があり、胃液の分泌を促して消化を活発にしてくれる効果が期待できます。
これにより胃もたれや消化不良を防ぐ効果があるといわれています。
ですが先程も紹介したようにアロインとアロエエモジンは「 医薬品」として指定されていますので、生で食べた時は効果が期待できます。
アロエニンはキダチアロエだけに含まれる成分ですが胃酸の働きを正常化する作用があると期待されています。
そしてアロエウルシンもキダチアロエだけに含まれる成分ですが、こちらは抗潰瘍作用があります。
その他にもアロエソンエモジンやホモナタロインにも健胃作用があり、このようにキダチアロエには胃を健康にしてくれる多くの成分が含まれています。
そのため食べ過ぎなどでお腹が痛い、なんか胃がもたれるという場合にはキダチアロエは効果的です。
ただし、アロインやアロエソンエモジンは摂り過ぎるとお腹がゆるくなり、下痢になりやすくなります。
下痢でお腹が痛い時に「胃を健康にしてくれるから」という理由で食べるとさらにお腹の調子が悪くなる可能性が高くなるので注意が必要です。
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傷口や火傷を治癒する効果
アロエウルシンには組織や細胞の再形成を促進する 作用があると期待されている成分で、火傷や傷口の治療にアロエベラが使用されるのはこの成分が含まれているからです。
またアロエチンには高い殺菌力と解毒作用があり 化膿や吹き出物の治療にも効果が期待されている成分です。
ムコ多糖類にも火傷、日焼けなどで傷ついた皮膚の炎症を抑える効果があります。
肌をすこやかに保つ美肌・美白効果
アロエには美肌や美白効果が期待できる成分が本当に多く含まれていて、ターンオーバーを理想的な周期に近づける働きがあるといわれています。
その中で特に美肌・美白に良い成分をいくつか紹介します。
まずはアロエシンです。
アロエシンは、メラニン色素をつくりだすチロシナーゼの働きを抑えることで美白効果を発揮します。
その力は、同じ働きがあるビタミンCと同等の力があるといわれています。
(実際にビタミンCもアロエベラに含まれているのでダブルの効果が期待できます)
また、日焼けなどをおこした肌の熱をとり、炎症を抑える作用もあります。
その他、メラニンを作るよう命令を出す「角化細胞」に影響を与えることで、日焼けを防ぐメカニズムも解明されています。
そしてホモナタロインにもメラニン生成抑制作用があり美白効果が期待されています。
その他にも
- ムコ多糖類は保水性に優れている➡肌の健康維持
- アロエマンナンの皮膚の老化防止作用
- ポリフェノールやビタミンC、ビタミンEの抗酸化作用
- 美肌・美髪効果の成分であるビタミンB2、B6
- アラニン(アミノ酸)のスキンケア効果
などの美肌・美白に効果があると期待される多くの成分の相互作用によりキレイになれるわけです。
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糖尿病など生活習慣病の予防・改善
キダチアロエは糖尿病治療薬としても使用されてきましたが、それ以外にも動脈硬化を改善する成分など、生活習慣病の予防や改善が期待されています。
- アルボランA・B
アルボランA・Bも血糖状況を改善する効果があると言われていて、持続性が高く、糖尿病の治療などに用いるインスリンよりも 長期間継続すると期待されています。
- ポリフェノール、ビタミンE、Cの抗酸化成分
生活習慣病は活性酸素が増えすぎて、細胞や血管の老化などによりかかりやすくなります。
ポリフェノールなどの抗酸化作用のある成分を摂ることで活性酸素の増加を抑えることができ、予防につながります。
また動脈硬化は血液がドロドロになることでかかりやすくなりますが、ビタミンEには血液をサラサラにする効果があるのでこちらも生活習慣病の予防に最適な成分です。
抗ガン作用
キダチアロエには抗ガン作用が期待されている成分が含まれています。
- アクロチンA・B
- アロミチン
アクロチンA・Bは抗ガン作用だけでなく免疫機能活性作用もあり、アロミチンは抗潰瘍作用も期待されています。
ですがキダチアロエは薬ではなく食品です。
キダチアロエで治療するのではなく栄養補助食品として食べてください。
ただキダチアロエには医薬品に使用されるアロインが含まれていて、普通の食べ物よりも作用が強いので効果は抜群です。
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腸内環境の改善・便秘改善
たかが便秘と思ってはいけません。
便秘の状態が長く続くと老廃物がいつまでも外に出ていかない、腸内環境が良くないので
- 肌が荒れやすい
- 免疫力が低下して病気にかかりやすくなる
- ストレスがたまる
- 疲れがたまる
といった状態になりやすいです。
多糖体である水溶性食物繊維やアロエオリゴ糖が腸で善玉菌に分解されると短鎖脂肪酸(酪酸やプロピオン酸、酢酸など)に変わります。
この短鎖脂肪酸が腸内環境を改善し便秘を解消してくれます。
また、便秘を改善する効果に重要な化合物は、「アロイン」と「バイバロイン」と呼ばれる化合物です。
ただし、アロインには、便秘の解消に役立つのに加えて、下剤効果もあるので注意が必要です。
アロエベラとキダチアロエの違いについては
アロエベラとキダチアロエの効果・効能の比較や違いについて!アロエジュースを選ぶポイントは?をご覧ください。
キダチアロエの食べ方について
アロエの効果を十分に得たい場合はやはり生で食べるのが一番です!
ですがやはりアロエの苦みが苦手という人が多いですね。
苦みの成分はアロインによるものですが、アロエベラよりもキダチアロエの方が多く含まれているため、特にキダチアロエは生では食べにくいです。
そこで、できるだけ苦味を少なくする方法を紹介します。
アロインは皮の部分に多く含まれているので、皮を取り除いてそのまま食べれば苦味もほとんどなく食べることができます。
皮を取り除いても苦味を感じるようであればハチミツにつけてから食べるのがおすすめです。
ただ「お腹が痛い」「便秘で何日も出していない」という場合はアロインも摂った方がおすすめなので、皮も一緒に食べることをおすすめします。
その場合はキダチアロエを小さく刻んで水と一緒に一気に飲みましょう。
一瞬苦い味がするのですが、すぐに飲み込めば問題なく飲むことができます。
私はお腹が痛くなった時にキダチアロエを良く飲みますが、飲んだ後数分すると本当に不思議なくらい痛みがおさまるので、アロエは薬みたいなものだとずっと小さい時から思っていました。(効果は個人差があります)
また火傷やすり傷、吹き出物が出た場合はキダチアロエを薄く半分に切って葉肉の部分を患部に当てます。
葉肉を患部にぬるようにするだけでもかなり効果があります。
これらの効果はキダチアロエだけに含まれているアロエウルシンやアロエチンによるものなので、肌のトラブルについてはアロエベラよりもキダチアロエがおすすめです。
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キダチアロエを生で食べる場合の注意点と摂取量
キダチアロエはホームセンターなどでも普通に手に入る植物です。
効果や効能を知って、「早く食べたい」と思う分には良いのですが、
「早くキレイになりたい!」
「すぐに元気になりたい!」
という理由でたくさん食べたりするのはおすすめできません。
アロエベラの加工食品であればそれほど心配ないのですが、キダチアロエは生でも100%ジュースなどの加工食品(飲料)どちらの場合も注意が必要です。
先程も紹介したようにキダチアロエの葉の皮には緩下作用(ゆるやかに排便を促す作用)のあるアロインが含まれています。
アロインは摂り過ぎると緩下作用が強くなるので、お腹が痛くなったり、下痢になったりすることもあります。
そのため、気になる場合は皮の部分はあまり食べないようにしましょう。
下痢でお腹が痛い時に飲むと症状がさらに悪化するので気をつけてください。
また、妊娠中にアロエを摂ると、アロインの主成分であるバルバロインが、子宮を収縮させるプロスタグランジンE2を分泌させてしまうため、流産しやすくなります。
もちろん少量の摂取では流産とはなりませんが、アロインは医薬品として指定されるほど強力な成分なので生ではもちろん、ジュースなどもおすすめできません。
ただしアロエベラの加工食品にはアロインを含めてはいけないので、妊娠されている方はアロエベラのジュースを飲むようにしましょう。
ではキダチアロエの1日の摂取量はどれくらいが理想なのでしょうか?
アロエベラは健康のためには1日60g程度、美容のためには100g程度と言われていますが、キダチアロエはアロインなど強力な成分が含まれているので生で食べる場合は1日15g程度にしましょう。
100%ジュースなど加工食品の場合は摂取量の目安が商品のパッケージに書いてあるので、それを守るようにしてください。
キダチアロエジュースの選び方とおすすめ品
キダチアロエを生で毎日食べるのはなかなか難しいので、キダチアロエジュースを飲む方も多いようです。
ですがキダチアロエジュースであればなんでも良いわけではなく、値段だけで選んではいけません。
アロエジュースを選ぶ際にまずは無農薬かどうか、保存料な着色料などが含まれていないか確認しましょう。
もちろんアロエ原料50%とかではなく100%のキダチアロエジュースがおすすめです。
キダチアロエの中で最高品質のジュースは「完熟アロエまるごと純しぼり」です。
鹿児島県の指宿市の60年続く自然農園で育てた無農薬のキダチアロエ100%のジュースです。
注目ポイントは3年かけて完熟させた養分たっぷりの「3年完熟キダチアロエ」だけを厳選して使用しているところです。
この完熟キダチアロエを収穫した日に新鮮なまま皮ごとミキサーへかけてジュースにしています。
もちろん防腐剤や水、添加物などが含まれていないので完全に100%のキダチアロエジュースです。
キダチアロエジュースは色々なメーカーが販売していますが、その中でも品質は一番です。
その分他のアロエジュースよりも価格が高いですが、ホームページから購入すると初回は15%OFF なので、ぜひ一度試してみてください。
- 色々なものを試したけど便秘が改善しない
- お肌のハリ、潤いを補いたい
- 身体の不調や疲れを改善したい
- 胸焼けや二日酔いに備えたい
- 薬に頼らず改善したい
という方に最高品質のキダチアロエジュースである「完熟アロエまるごと純しぼり」がおすすめです。
アロエベラには含まれていない医薬品にも指定されているアロインが含まれているので、効きすぎる場合があります。
最初は少量を飲むようにしましょう。
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まとめ
アロエには200種類ほどの栄養成分が含まれていて、アロエ特有の成分も多いです。
アロエベラとキダチアロエが主に食用として広まっていますが、キダチアロエの特徴として
- アロエニン、アロエウルシン。アロエチンはキダチアロエのみの成分
- 加工食品もアロインが含まれている
(アロエベラには含まれていない) - アロエニンは医薬品に指定されるほどの成分なので摂り過ぎに注意
- 特に妊婦さんや小さい子ども、胃の弱い人はアロエベラの方がおすすめ
といった特徴があり、
アロエベラに比べて健胃作用や火傷や傷の修復に効果が期待できます。
アロエを食べると「医者いらず」と昔から言われていますが、それはキダチアロエのことです。
育てたものを切り取って細かく刻んで食べても良いですが毎日ですと大変なので、おすすめは手軽に飲めるキダチアロエジュースです。
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キダチアロエを継続的に摂ってキレイにそして健康になりましょう。