パッケージ卵

 

以前はコレステロールが高いから食べ過ぎは注意が必要と言われていた「」ですが、

最近は健康効果が注目されて、テレビ番組などでも「1日2個以上食べても問題ない」という専門家も多くなってきました。

ですが卵であれば何でも同じで、特売の卵を見つけて「やった。ラッキー!」なんて思っていませんか?

安い卵にはそれなりの理由があり、あまりおすすめできない危険性が疑われる卵もあります。

今回は

  • 特売の卵がおすすめできない理由
  • 安全な卵の選び方
  • おいしい卵の選び方

など卵の品質について詳しく紹介します。

これを読めば安全でおいしい卵を購入できますよ。

特売の卵がおすすめできない理由

卵は1パック100円の激安のものから、400~500円の高級の卵もありますね。

では激安の特売卵はどうやって作られるのでしょうか?

ストレスがたまるニワトリが育つ環境「ケージ飼い」

卵を産む目的で育てられる「排卵鶏」の飼育方法は主に2つに分けられます。

  • ケージの中で育てられる「ケージ飼い
  • ニワトリを地面に放して飼う「平飼い

平飼いですと自由に動きまわれるので、ストレスがなく育つことができます。

一方で狭いケージで育てれたニワトリは羽も広げることができないほどの狭さでストレスがたまりやすい状態です。

中には「ウィンドレス鶏舎」という窓のない鶏舎があります。

なぜ窓がないのかというと

「朝になると卵を産むニワトリの習性を逆手にとり、窓をなくして光を調節し、日照時間を調節します。」

そして

「ニワトリに1日の長さを勘違いさせて24時間よりも短いサイクルで早く卵を産ませることができ、卵の生産効率をアップさせます」

生産者側からすると効率よく卵を生産できるので良いのですが、ニワトリにすれば、不自然なことを強いられるのですから、体も弱くなりますし、もともと狭いケージで育てられているのでストレスもたまり、病気にかかりやすくなります。

ですがスーパーで売られている安い卵のおそらくほぼ100%が「ケージ飼い」です。

全てのケージが劣悪な環境というわけではありませんが、特に日本は「バタリーケージ」というワイヤーでできたケージを積み重ね上げて育てています。

実はこのバタリーケージを使用しているのは国内の排卵鶏の約9割を締めているのです。

下記はバタリーケージで育ったニワトリの動画です。

ちょっと途中でかわいそうで見てられません。

EUではバタリーケージでニワトリを飼育するのを2012年から禁止しています。

それくらいひどい環境で育てられているということです。

安く卵が買えるなら仕方がない」と思っているかもしれませんが、本当にこの状況のままで良いのか心配になります。

危険性の高いエサ

「ケージ飼い」の排卵鶏のエサトウモロコシ大豆粕などです。

一見、安全なエサのように思いますが、実は安い卵の場合は海外からの遺伝子組み換え作物がほとんどです。

ここでは遺伝子組み換えの危険性の是非については省略しますが、「普段から遺伝子組み換えは食べないようにしている」という人も知らないうちに間接的にではありますが、食べているのと同じです。

また遺伝子組み換えだけでなく、ポストハーベスト問題もあります。

ポストハーベストとは収穫された果物や穀物、野菜に散布する農薬のことです。

収穫する前にではなく、なぜ収穫されたものに農薬が必要なのかというと、長い輸送期間中に害虫やカビで腐る可能性があるからです。

そのため農薬や防カビ剤などを使用して腐るのを防ぐわけですが、実は通常の畑で使用される農薬の何百倍もの濃度の物を使用していることが多いです。

このような高い濃度の農薬を使用すると穀物の表面だけでなく、その中まで浸透する危険性があり、洗っただけでは落としきれない可能性が高いです。

運搬中に発生する害虫やカビによって品質を悪くして商品価値を下げてしまう危険性を伴います。また、万一カビが発生したものを口にした消費者が食中毒などを起こしたら大変な問題です。それらを防ぐために使われるのがポストハーベスト農薬というわけです。

このようなエサは安く仕入れられるわけですから、卵をできるだけ安い価格で売り利益を出すために使われるわけです。

このように特売の卵は

  • とても狭いケージに入れられストレスが溜まっているニワトリが産んでいる
  • 遺伝子組み換えやポストハーベスト問題があるエサを安く仕入れている

という理由からで、平飼いで安全なエサで育ったニワトリと同じ健康効果が得られるというわけではありません。

安全な卵の正しい選び方

平飼い・開放的なケージのニワトリから産まれた卵

ニワトリは太陽が当たる広い大地で羽を広げて自由に動き回れる環境が一番です。

となると平飼いのニワトリから産まれた卵が良いのですが、貴重な卵なので価格が高いです。

となると他はケージ飼いとなるのですが、劣悪な環境のバタリーケージだけでなく、窓があり、自然な風通しがある開放的なケージで飼われたニワトリもいます。

どのようなケージで育てているのかは、その商品名で検索するとホームページが出てきて見ることができます。

たとえば私がよく買う卵に神奈川県中央養鶏農業協同組合が販売している「神奈川育ちの赤卵」があります。

こちらのホームページを見ると

ウィンドウレスケージシステム育成オープンケージシステム育成を組み合わせ、
鶏種・目的別に最適な環境で鶏たちを安全に育てています。

常に適温適湿で衛生的に保たれたケージは、気候の変化や伝染病とは無縁です。

また鶏たちの健康を保つ為、体調チェックのための採血検査を定期的に実施しております。

病原菌、微生物の検査を実施し、定期的に公的機関の指導を頂いております。

と書かれています。

このような卵であれば平飼いでなくても安心ですね。

非遺伝子組み換え・ポストハーベストフリーのエサを使用

安全な卵 神奈川育ちの赤卵

先ほど紹介した「神奈川育ちの赤卵」には

  • PHF(ポスト・ハーベスト・フリー)
    飼料主原料(トウモロコシ・大豆粕)は収穫後の農協(防虫・防カビ)不使用
  • NON-GMO(ノンジェネティカリー・モティフィード・オーガニズム)
    飼料主原料(トウモロコシ・大豆粕)は非遺伝子組み換え

とパッケージに表記されています。

平飼いではありませんが、開放的なケージでエサも安全なのでこのような卵を選びたいですね。

金額も特売卵に比べれば高いですが、とても買い求めやすい価格なのもうれしいです。

たまごの公正マークがついているか

最近のスーパーの卵売場では

  • ビタミンA,D,E強化
  • ヨウ素含有
  • DHA含有

など卵にさまざまな付加価値をつけた栄養強化卵が並んでいます。

ただ、過去の調査では表示されている栄養成分が全く検出されなかったものや、むしろ一般の卵の含有量よりも少ないものが次々に発見されたこともありました。

そこで2009年度から

  • 商品名
  • 飼育法
  • 栄養強化
  • 安全・衛生管理
  • 賞味期限

などの各分野で一定の基準を満たし、適正・公正な表示を行っているたまごだけに、公正マークを付けることができるようにしました。

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このように安全・安心な卵を選ぶようにしましょう!

おいしい卵の選び方

安全な卵を選ぶと基本的にはおいしいです。

そして殻がついていると中身を確認できないので、おいしいのかどうかは卵売り場ではわかりませんね。

ですが買った卵が実際に新鮮でおいしいのかどうかはわかるのでチェックしてみましょう。

間違いやすい卵の色

一見黄身が濃いのがおいしくて栄養たっぷりと思うかもしれません。

ですがそれは間違いです。

エサの色が卵の色に反映されるので、パプリカパウダーを食べさせると黄身に赤みがついて濃く見えるだけです。

またパプリカパウダーならば良いのですが、中には合成着色料をエサに入れて卵の色を濃くする場合もあるので、色だけで判断してはいけません。

卵の弾力性

おいしいかどうか見分けるポイントは卵の弾力性です。

つまようじなどで刺してもピンと立ちます。

ただこれは新鮮な卵の場合で賞味期限に近づくにつれて弾力が無くなるので、購入したあとはできるだけ早くたべましょう。

※ただ注意したいのが平飼いのニワトリの卵は水分が多くゆるめの場合が多く、弾力性はあまりないです。

平飼いのニワトリの卵の好き嫌いはありますが「弾力性がないからおいしくない」というわけではありません。

賞味期限の表示

卵の賞味期限はできるだけ新しいものを選んでいる」という人も、実はあまり新鮮でない場合があります。

平成11年、食品衛生法施行規則の改定によって義務化された「卵の賞味期限表示」

生で安全に食べられる期限」です。

では何をもって安全なのかというと、

サルモネラ菌に汚染されない状態で保存できる期間」として定めていて季節によっても違います。

卵の場合の賞味期限は気温が変わるとサルモネラ菌の増殖も違いが出るため

  • 夏期(7~9月)が産卵後16日以内
  • 冬期(12~3月)が産卵後57日以内

とされており、夏と冬では40日近く差があります。

ですが一般的にお店で並んでいる卵の賞味期限はパック詰めから14日です。

お店の卵を見ると

賞味期限〇月〇日」と書いてある場合と

賞味期限日に加えて、「産卵日」も書いてある卵もあります。

産卵日まで書いてある卵はその日から14日後に賞味期限をつけているのがわかります。

一方、賞味期限日だけしか記載されていない卵は

産卵日から数えて14日目」なのか、

パックした日から数えて14日目」なのかはわかりません。

産卵日=パックした日の場合もありますが、

産卵日から数日経ってパック場合でも、パックした日から14日目の賞味期限をつけることができます。

きちんと産卵日まで書いている卵は安心感がありますね。

日にちが経つと弾力性がなくなるので、賞味期限までまだ先なのに、弾力性がなくなった場合はもしかすると、産卵日から数日経ってパックしていることも結構多いので注意しましょう。

まとめ

完全栄養食と言われる「」ですが、卵であればなんでも良いというわけではありません。

特売の卵はケージ飼いの中でもEUでは禁止されている特に劣悪な環境のバタリーケージで育っているニワトリが多いです。

またエサもできるだけ安くすませるために、海外からの

  • 遺伝子組み換え作物
  • ポストハーベスト

を使用しているエサをたべさせている場合が多いです。

このように特売だからといって卵を選んではいけません。

理想の卵は平飼いで栄養たっぷりの安全なエサで育ったニワトリが生んだ卵ですが価格が高いです。

その場合は開放的なケージで買われていて、エサが非遺伝子組み換え、ポストハーベスト・フリーのものを選びましょう。

安い食べ物にはそれなりの理由があります。

特売の卵を食べても健康にはなりませんし、むしろ病気の危険性が高くなります。

テレビ番組では卵の効果についてはたくさん紹介しますが、危険性については全くとりあげません。

それはこのサイトでもよく取り上げていますが、販売しているスーパーなどのお店がテレビ局のスポンサーだからです。

このような情報を流したら大スポンサーの企業の卵の売上が悪くなってしまいますよね。

ましては卵を販売している業者も大打撃を受けます。

このような業者も存続がかかっているので、ある程度仕方がない部分もありますが、せめて少しずつ改善してほしいものです。

特売の卵でも栄養はあるので食べてはいけないとは思いませんが、危険性も持ち合わせているということを意識してください。

ただ真面目に取り組んでいる業者も増えてきていますので、ぜひそのような企業を応援するためにも特売の卵より多少高くても購入しましょう。

ぜひ安全でおいしい卵を選んで食べてください。