バレンタインではチョコレートを贈るのが一般的ですが、その中でも最近はホワイトチョコレートを渡す人も増えています。
実際にホワイトチョコレートの商品もたくさん出てきていますが、普通のチョコが茶色なのに、なぜホワイトチョコは白いのでしょうか?
原材料が違うのか、または製法が違うのか気になるところですね。
栄養成分も含めてホワイトチョコレートについて詳しく紹介します。
ホワイトチョコレートが白い理由!
普通のチョコレートの主な原料は
- カカオマス
- ココアバター
- ミルク(粉乳)
- 砂糖
この4つです。
ホワイトチョコレートの原料について
一方、ホワイトチョコレートはチョコレートを作る工程で原料のカカオマスを入れません。
※カカオマスとは原料のカカオ豆をつぶしたもので、チョコレートの色や香り、苦みのもととなります。
カカオマスから絞り出した油脂分のココアバターとミルクや砂糖は「全て色が白い」ので白いチョコレートになるのです。
カカオマスが入っていないことにより、チョコレート特有の香りや苦みの無い、甘いミルクのやさしい味わいになります。
そしてそのシンプルな色と味わいからさまざまな素材のベースとしても使用されています。
最近はストロベリー(ピンク)や抹茶(緑色)のあざやかな色のチョコレートを見かけることがありますが、それはホワイトチョコレートをベースにして作られるためです。
ホワイトチョコレートは本物のチョコレート?
カカオマスが入っていないホワイトチョコは本物のチョコレートと言ってよいのでしょうか?
商品にチョコレートと表示するには基準(チョコレート類の表示に関する公正競争規約)をクリアしないといけません。
それによると
一般的なチョコレートではカカオ分が35%以上(うちココアパウダー18%以上)。
またはカカオ分の代わりに乳製品を使用したタイプはカカオ分21%(うちココアバター18以上)で乳固形分がカカオ分と合わせて35%以上
※カカオ分とはカカオニブ、カカオマス、ココアバター、ココアケーキおよびココアパウダーの水分をのぞいた合計量
※乳固形分とは牛乳から水分を除いた部分のこと
つまりココアバターはカカオ分なので、ホワイトチョコレートのうちココアバターで35%以上であればチョコレートと表示できます。
そしてココアバターが21%以上でもホワイトチョコレートはミルクをたっぷりと使うので、その水分を抜いた乳固形分を合わせて35%以上であればチョコレートなのです。
ではカカオマスを抜いたことによりホワイトチョコレートと普通のチョコレートにはどのような違いがあるのでしょうか?
ホワイトチョコと普通のチョコの違い
味の違い
ホワイトチョコはカカオマスを抜くことで色だけでなく、特有の苦みもありません。
砂糖の量が同じの場合は、普通のチョコよりもホワイトチョコのほうが甘く感じます。
最近はカカオ分が70以上の高カカオチョコレートも人気ありますね。
カカオ分が多い分、砂糖が少なく苦みの方が強いです。
あの苦味があるからチョコがおいしいと感じる人はホワイトチョコレートが甘すぎると感じるかもしれません。
カロリーはどちらが高い?
100g当たりのカロリーはメーカーによって多少変わりますが、一般的に
- チョコレート:557kcal
- ホワイトチョコレート:588kcal
と少しホワイトチョコレートの方がカロリーが高いです。
これはカカオマスから絞り出した脂肪分(=ココアバター)を使用しているためです。
とはいえ、1日に100gも摂るのは食べ過ぎで、30~50gが理想なので、そうなるとあまりカロリーの差は気にする必要はないです。
栄養成分の違い
最近チョコレートが健康に良いと言われてますね。
実際に生活習慣病の予防で患者さんに高カカオチョコレートを日常に取り入れること推奨している病院もあります。
ですがそれはカカオの効果によるものです。
カカオには
- カカオポリフェノール:抗酸化作用
- テオブロミン:ストレスを解消
- カカオプロテイン:整腸作用
といった成分が含まれていますが、これはカカオマスが含まれている普通のチョコレートしか効果が期待できません。
ホワイトチョコレートのココアバター(またはカカオバター)はほとんどが脂質でできています。
脂質も身体に必要な成分でココアバターには主にオレイン酸が多く含まれています。
たしかにオレイン酸は健康に良い脂肪酸ではありますが、ココアバターはホワイトチョコだけでなく普通のチョコにも含まれています。
となると、カカオポリフェノールやカカオポリフェノールなどが含まれているチョコレートの方が健康にも美容にも効果が期待できます。
ただし、一般的に販売されているチョコレートは砂糖や植物油脂、添加物などが多く含まれているので、健康や美容のためにはカカオ分70%以上の高カカオチョコレートを食べるようにしましょう。
こうなるとホワイトチョコを食べる意味があまりないような気がしますが、先ほど紹介したようにいちごや抹茶などのチョコレートはホワイトチョコがベースにあります。
つまり「アレンジチョコを食べたい=ホワイチョコレートを食べたい」ということになります。
おすすめホワイトチョコレート3選
①六花亭ストロベリーチョコ ホワイト
六花亭といえば「マルセイバターサンド」が人気ですが、個人的にはストロベリーチョコ方が好きです。
白と赤で見た目がキレイなだけでなく、甘酸っぱいいちごとホワイトチョコは相性バツグンです!
逆に普通のチョコレートでは苦味が邪魔をするので、ホワイトチョコの方が合います。
ぜひ一度食べてみてくださいね。
②白い恋人
北海道の定番のお土産といえば「白い恋人」ですね。
ラングドシャクッキーにはさまれたホワイトチョコは白い恋人用にブレンドしたオリジナルのものです。
外国人観光客にも人気のある「白い恋人」は私はアイスに乗せて食べることが多いです。
ぜひお試しください。
③ロールケーキ専門店クルル「ホワイトチョコロール」
ふんわりとやわらかい生地を、フランス産高級ホワイトチョコを使ったガナッシュで丁寧にコーティングしたプレミアムロールケーキです。
ホワイトチョコに生クリームだとかなり甘いイメージがありますが、甘すぎず上品な味のロールケーキです。
ぜひロールケーキ専門店のホワイトチョコを使ったケーキを堪能してみてはいかがでしょうか。
広島 ロールケーキ専門店クルル「 ロールケーキ ホワイトチョコロール 16cm」
まとめ
ホワイトチョコは普通のチョコの原料からカカオマスを抜いたものです。
カカオマスから絞り出した油脂分のココアバターとミルクや砂糖は「全て色が白い」のでホワイトチョコレートになります。
カカオマスが入っていないので健康や美容のためにチョコを食べるのであればチョコレート(特に高カカオ)がおすすめです。
ホワイトチョコはアレンジがしやすく、さまざまな色や味のチョコレートを作ることができます。
最近はバレンタインでは友チョコ流行っていますが、ぜひホワイトチョコをベースにさまざまチョコを作ってみてはいかがでしょうか?