最近は美容や健康、ダイエットのために「白湯を飲む」人が増えてきています。
「お湯を冷ました水を飲んで効果があるの?」と思うかもしれません。
ですが白湯には多くの効果や効能をもたらす働きがあります。
- 白湯とお湯との違い
- 飲むタイミング
- 1日の摂取量
- 作り方
など白湯について詳しく紹介します。
白湯の効果や効能について
「白湯が体に良い」という話の元はインドの伝統予防医学「アーユルヴェーダ」からきているようです。
胃腸は体内でもっとも熱を生む力のある臓器だと言われています。
その胃腸に冷たい飲み物をはじめ、カフェインの多い飲み物やアルコール類を入れ過ぎると、熱を生む力が弱まってしまいます。
逆に刺激を与えず、やさしく温めれば胃腸から他の臓器へ熱が伝わり全身の血流が促され、体内に滞った老廃物の排せつも促されて代謝が上がります。
白湯を飲むことで期待される効果や効能は
- 内臓が温まり代謝がアップ⇒ダイエット
- 血液循環を良くする
- 老廃物が排出されやすくなる(デトックス効果)
- 冷え性改善
- 便秘解消
- むくみ解消
などがあります。
老廃物が体内に留まったままだと、病気にかかりやすくなったり、肌も荒れやすくなると言われています。
余分な物を体の外に出すことで肌もキレイになり、常に健康でいることができます。
また血液循環が良くなると冷え性が改善されるだけでなく肩こりなどの改善につもつながります。
さらに白湯を飲むことで体温が上がると免疫力もアップすると言われており、病気にかかりにくい体になるとも言われています。
白湯とお湯との違いについて
白湯もお湯も見た目は同じですが、違いはあるのでしょうか?
「お湯」は単に水を温めたものです。
一方で「白湯」は水を沸騰させた後、ある一定時間沸かし続けてから飲める程度まで冷ましたものを言います。
これにより水と熱に「空(くう)」の要素が加わり、これによって体にたまった不純物を取り除き、免疫力を高めてくれます。
お湯でも全く効果がないというわけではありませんが、白湯の方が圧倒的に効果が高く美肌にもつながると言われています。
また、水に含まれている不純物を取り除くことができるため、体にやさしく口当たりもまろやかになります。
ですが、白湯をただたくさん飲めば良いというわけではありません。
白湯の飲み方や摂取量、飲むタイミングは?
白湯は1日3~4杯(700~800ml)が適量とされています。
数回に分けてゆっくり時間をかけて飲んでください。
また、飲むタイミングによってもそれぞれ違った効果や効能があります。
【①起床時】
睡眠中に失ってしまう水分は意外と多いです。
失った水分を「白湯」で補給してあげましょう。
眠っていた体を内側から温めることで、代謝を上げて目を覚ませてくれます。
また、朝一に飲むことで腸を刺激し、ぜん動運動を促すので便通を良くする効果が期待できます。
私自身も朝起きて「白湯」を飲んでいますが、空っぽの胃に温かいやさしいものが入っていく感覚はとてもほっこりします。
気持ちに余裕が持てる朝を迎えられた日は一日が充実したものになりますね。
【②食後30分程度】
食べた物の消化吸収を助ける作用があります。
食事中に多量に水分をとりすぎると胃液が薄まり、消化をさまたげてしまうことがあります。
そのため、食後30分程度時間をあけるほうがよいです。
食後のお茶を「白湯」に変えてみてはいかがでしょう。
【➂入浴前】
入浴前に身体の内側から温めることで入浴効果があがります。
お風呂にゆっくり浸かりながら、一日の溜まった老廃物と疲れを身体から追い出しましょう。
【④就寝前】
副交感神経が優位になることで身体がリラックスするので質の良い眠りが得られます。
「白湯」を身体にゆっくりなじませることで身体に眠る準備を整えさせることができます。
自分にあったタイミングを見つけて、実践してみてください。
白湯の飲み過ぎには注意
健康や美容に良い白湯ではありますが、やはりどんな食べ物や飲み物も飲み過ぎは注意です。
白湯も飲み過ぎると逆にむくんだり、症状が重くなると下痢や腹痛、頭痛などの症状が出ることもあります。
もとともと水も飲み過ぎると体に悪影響を及ぼすと言われていますので、先ほども紹介した1日3~4杯(700~800ml)くらいの量にしましょう。
白湯の作り方!ポットや電子レンジでも大丈夫?
それでは白湯の作り方を紹介します。
どれもとても簡単に作ることができます。
白湯の基本の作り方
やかんに水を入れ10分以上沸騰させます。(沸騰したらフタはとります)
それを50~60℃になるまで冷まします。
これが、一般的に推奨されている作り方です。
塩素処理された水道水を短時間加熱すると、塩素と水に含まれる有機物が反応してトリハロメタンという毒性の物質を生成してしまいます。
しかし、10分以上沸騰し続けることで、この物質が蒸発し取り除けます。
ただご存知の通り、日本の水道水は世界でももっともきれいな水とされています。
もちろん、このトリハロメタンという物質の基準も、
WHO(世界保健機構)「0.2mg/L」に対して、日本の水質基準は「0.06mg/L」となっていますので、実際はほとんど害がないという一般的見解です。
妊婦さんや小さいお子さんがいらっしゃる方で、やはり気になるという方は、10分以上加熱してください。
その際は、蒸発したトリハロメタンを吸い込まないように換気も行いましょう。
浄水器の水やミネラルウォーターでも構いません。
電子レンジやポットでの白湯の作り方
やかんでは面倒だという方におすすめの方法です。
電子レンジや電気ポットで温めるのとやかんで沸騰させるのとでは、大きな違いはありません。
沸騰させた後はやかんで作った時と同じように50~60℃の温度に冷ましてから飲むようにしましょう。
ただトリハロメタンが気になる場合は浄水器の水やミネラルウォーターで電子レンジや電気ポットで白湯を作りましょう。
やかんで沸騰させたいけど朝は時間が無い場合は、前の日に沸騰させて作った白湯を保温機能のポットに入れておきましょう。
翌朝になってコップや湯のみに入れて、少し冷ますだけで飲めます。
白湯のアレンジレシピ
味のない白湯を毎日飲むのはつらいという人はアレンジをして飲みましょう。
輪切りにしたレモンやはちみつを入れて飲む人も多いですが、おすすめはしょうがです。
しょうがをスライスして入れる飲み方をおすすめします。
しょうがには、利水(りすい)作用という、体内にたまった余分な水分を排せつし、水分バランスを整える効果があります。
そのためトイレに行く回数が増えてむくみが解消します。
「白湯」との相乗効果も期待できます。
またスパイスを入れるのもおすすめです。
特にクミンやコリアンダーがおすすめです。
どちらもカレーを作る時に欠かせないスパイスですが白湯との相性もよく、なじみが良いので飲みやすいです。
クミンには消化促進や胃腸の調子を整える働きがあり、海外のセレブの間ではダイエットスパイスとしても人気です。
コリアンダーは解毒作用のほか、胃腸の保護、口臭予防、血管拡張や利尿作用などの効果が期待されています。
ぜひ白湯だけでは物足りないと思ったら試してみてください。
まとめ
白湯とお湯は同じだと思っている人も多いかもしれませんが、効果は全く違うので必ず白湯を飲むようにしましょう。
ただこの効果を得るには毎日続けることが一番大切です。
特に夏になるとギンギンに冷やしたビールや氷がたくさん入ったアイスコーヒー、ジュースの飲み過ぎで身体や胃が冷えてしまいます。
身体が冷えることでさまざまな悪影響を及ぼす可能性もあるので、白湯を飲むことで体を温めて美しく健康的な生活を送りましょう。