最近はサバ缶を筆頭に魚の缶詰が人気ありますね。

それぞれ魚の特徴により期待される効果が違いますが、なんとサケ缶を食べると老眼に効果があるとテレビ番組「この差って何ですか?」で紹介されていました。

なぜサケ缶が老眼に良いのか?その理由と他に期待される効果やレシピを紹介します。

サバ缶が老眼の改善に良い理由

サケ缶が老眼に良いと言われる理由は「アスタキサンチン」という成分によるものです。

参考サイト http://asthenopia.info/130/

人は毛様体筋の働きによって水晶体の厚みを変えて見る物のピントを合わせています。

ですが、歳をとると活性酸素毛様体筋を攻撃します。

これにより毛様体筋の機能が低下して、水晶体の厚みを変えることができなくなりピントが合わせづらくなってしまいます。

この状態を「老眼」と言います。

老眼を改善するにはサケ缶を食べてアスタキサンチンを取ることで活性酸素を攻撃し、取り除いてくれるので毛様体筋の機能が回復し、それによりピントが合わせやすくなります。

水晶体がカチカチに固まってしまうと難しいと言われていますが、それ以外であれば改善する可能性が高いと言われています。

サケ缶を1日にどれくらい食べると老眼が改善する?

サケ缶を1日1缶2週間続けると老眼の改善が見込めると言われています。

番組では「できれば紅サケの缶詰」と慈恵医大付属病院の赤石先生がおっしゃっていましたが、これはサケの種類の中で紅サケが一番アスタキサンチンの量が多いからです。

紅サケ缶はお店で置いていない場合が多く価格も高いので、その場合は普通のサケ缶を食べましょう。

またはサケ缶ではなく、生の紅サケを焼いて食べてみてください。

豆知識
生の紅サケは焼いたり揚げるよりも、煮たり蒸したりした方がアスタキサンチンは約2倍も多く摂れます!

実際に番組では老眼で悩んでいる「早見優」さんが実験しました。

優さんは老眼度を測る視力表で調べたところ、実験前は老眼度が「」でした。

※1~5段階まであり、数字が大きいほど老眼が進んでいる

2週間後の検査の結果、老眼度が「1」まで改善しています。

たった2週間で1まで減るというのはスゴイですね。

サケ缶レシピ

番組で紹介していたレシピはまずは「サケ缶と小松菜の炒め物」でした。

フライパンに小松菜とサケ缶を入れるだけです。

しっかりサケ缶の汁まで入れるようにしましょう。

その他にも

  • サケ缶のカレー
  • サケ缶のマヨネーズトースト
  • サケ缶のトマトリゾット(サケ缶にトマト缶を混ぜる)
  • サケフレーク(サケ缶をごま油で炒める)

などを食べて2週間過ごしたそうです。

サケ缶は比較的どんな食べ物にも合うので飽きないようにいろいろと試してみましょう。

もしサケ缶を炒める場合はサラダ油ではなく、「ごま油」がおすすめです。

実はごま油を使うことで老眼を劇的に改善すると言われています。

サケ缶とごま油で劇的に老眼を改善?

なぜサケ缶にごま油を混ぜると効果がアップするのでしょうか?

その理由はサケ缶に含まれているアスタキサンチンは油と一緒に摂ると周りの油に溶けだし液状になることで腸での吸収率が上がります。

ではなぜ他の油ではなくごま油が良いのでしょうか?

まず体に吸収されたアスタキサンチンは血管を通って目にたどり着きます。

その道中で活性酸素と戦っていると目にたどり着くまえに、どんどんと数が減ってしまいます。

ですが、ごま油に含まれる「セサミン」がアスタキサンチンを保護する働きがあるため、より多く目に届けることができるのです。

実際に早見さんはサケ缶をごま油炒めたサケフレークを作り置きして、

  • ご飯にかける
  • おにぎりの具
  • サラダにかける

などで食べていました。

サケ缶とごま油は効果がアップするだけでなく、とてもおいしいのでぜひ試してみてください。

抗酸化成分アスタキサンチンの効果や効能!

天然色素のアスタキサンチンはカロテノイドの一種で、サケ以外に

  • いくら
  • エビ
  • カニ

などにも含まれています。

アスタキサンチンには強力な抗酸化作用がありますが、他にもたくさんの抗酸化成分がある中でなぜアスタキサンチンが老眼に良いのでしょうか?

それには2つの理由があります。

 

①アスタキサンチンの抗酸化力がスゴイ

たくさんの成分の中でも抗酸化成分がトップクラスです。

アスタキサンチの抗酸化力は

  • リコピンの1.6倍
  • ルテインの2.6倍
  • β-カロチンの5倍
  • コエンザイムQ10の800倍
  • ビタミンEの1,000倍
  • ビタミンCの6,000倍

と強力な抗酸化力があると言われるリコピンよりもさらに強いです。

そのため活性酸素により効果的に働くことが期待できます。

②アスタキサンチンの透過性

目は常に紫外線にさらされるため、目の表面や内部では大量の活性酸素が発生していますが、アスタキサンチンなど抗酸化成分が活性酸素を除去してくれます。

では他の抗酸化成分ではダメなのでしょうか?

実はアスタキサンチンがすごいのは抗酸化力だけでなく、その透過性です。

目や脳には情報を処理する重要な器官で目や脳を有害な物質から守るために、血液脳関門、血液網膜関門というフィルターのようなところがあります。

このフィルターは狭くてなかなか通りづらくビタミンCやビタミンE、βカロチンなど多くの抗酸化成分は入ることができません。

ですがアスタキサンチンはこの目のフィルターを通って目の奥の細部にまで届くので、他の抗酸化成分では届かない活性酸素に
対して効果を発揮することができるわけです。

老眼以外にも

  • 眼精疲労
  • 白内障
  • 緑内障
  • 加齢黄斑変性などにも
    効果があると期待されています。

実際に眼精疲労を訴える人に1日5mgのアスタキサンチンを4週間摂取してもらった実験では有意な症状の改善が見られたという
報告もあります。

最近では目に効くサプリメントにもアスタキサンチンが含まれている商品が多く見られます。

もちろん目だけに効果があるのではなく、シミやしわの改善など美肌・美白成分として多くの化粧品にもアスタキサンチンが配合されています。

また細胞や血管の老化も予防するため動脈硬化など多くの病気の予防や目だけなく脳まで届くため、認知症予防にも効果があるのではないかと期待されています。

アスタキサンチンはアンチエイジングにもってこいの成分ですね。

まとめ

  • サケ缶にはアスタキサンチンが多く含まれている
  • 1日1缶2週間食べ続けることで老眼の改善が期待されている
  • アスタキサンチンは他の抗酸化成分よりも強力
  • 透過性が高いので、他の成分では届かない所にまで届く

このようにアスタキサンチンは抗酸化力と透過性が他よりも優れている成分です。

アスタキサンチンを含む食べ物の中でも特に「紅サケ」に多く含まれています。

テレビ番組では2週間で老眼が改善しましたが、「紅サケ」を食べていたので、アスタキサンチンの量が少ない他のサケではもう少し時間がかかる可能性があります。

タンパク質も豊富なアスタキサンチンが多いサケ缶を食べて目を健康に、そしてキレイになりませんか?