最近お酢は健康や美容に効果があるとテレビなどで紹介されていますね。

お酢の種類もたくさんあって、人気のリンゴ酢や認知度がアップしているバルサミコ酢など用途によって使い分けている人も多いようです。

その中で料理の定番といえば米酢や穀物酢ではないでしょうか?

米も穀物の仲間なので、どちらも同じような気がしますが実は明確な違いがあり、料理でも使い分けることをおすすめします。

さらに米酢純米酢との違いについても紹介します。

米酢と穀物酢の使い方!その違いや酢豚に合うのは?

穀物酢は米・麦・大豆・トウモロコシなど穀物を原料にして作られるお酢のことで米酢も穀物酢の一種です。

ただ米酢と小麦やトウモロコシを使った穀物酢には違いがあります。

米酢は他の穀物酢と比べて香りが強いのが特徴ですが、加熱すると香りが消えてしまい、さらに酸味も減ります。

そのため米酢を使用するのは加熱をしない「酢の物」や「酢めし」、」「南蛮漬け」などがおすすめです。

一方で穀物酢はもともとニオイが薄く、加熱しても米酢よりも酸味が残りやすいです。

穀物酢の残った酸味が脂っぽい酢豚の味とマッチして、おいしく作ることができます。

そのため加熱をして作る「酢豚」は穀物酢がおすすめです。

米酢の選び方!純米酢との違いは?

お酢は調味料「さ・し・す・せ・そ」の中でも「糖分と塩分」が全然関係ないのはお酢だけです。

また、

  • 高血圧
  • 高脂血症
  • 高血糖
  • この3つの症状を1つの食べ物で効果が期待できる理想的な食材と言われています。

その他にも中性脂肪を減少させるなど多くの効果や効能が期待されていますが、これらの効果はお酢に含まれる「酢酸」という成分によるものです。

この酢酸は濃度がほぼ一緒なので、いろいろな種類があるお酢のどれを選んでも十分に摂ることができます。

では「米酢」と商品に書いてあればどれでも良いのでしょうか?

できれば品質の良いものを選びたい」という人は「純米酢」を選ぶようにしましょう。

「純米酢」とは?

「純米酢」とは文字どおり、原料がお米のみのお酢です。

一方で「」がついていないただの「米酢」はお米にアルコールが加えられています。

お酢の基本的な作り方は原料に酵素と酵母を混ぜて、原料に含まれるデンプンをアルコールに変えて、そこに酢酸菌を加えることで、アルコールをお酢の主成分である酢酸に変化させるという工程を経ます。

「米」は原料にアルコールをプラスしますが、それによって製造日数を短くすることができます。

また原料に使用するアルコールの品質は商品のパッケージを見ただけではわかりません。

製造日数を短くするためにアルコールを使用するということは、それだけ短期間で大量生産をして価格も安く抑えたいので質の高いアルコールとは思えません。

純米酢米酢では同じ内容量でも米酢にはアルコールが含まれることで純米酢よりも酢酸の量が少ないです。

健康や美容のためにお酢を使用するのであれば必ず純米酢を購入するようにしましょう。

では純穀物酢という商品はあるのでしょうか?

一般的に穀物酢小麦コーンなどの穀物を1種類から2種類以上使用し、それにアルコールや食塩、酒粕などを混ぜたものです。

穀物酢=手頃な値段のお酢」というイメージがあり、アルコールなどを使用して価格を安くしています。

そのため品質にそれほど差はありません。

穀物酢は健康のためというよりも、酢豚などの加熱料理に味付けとして使用するものなので、どれを選んでもほぼ同じです。

おすすめの純米酢

①ミツカン 純米酢 金封

大手のミツカンが製造している国産米のみを使用して作られた「純米酢」です。

香り高くまろやかで、豊かなコクのあるお酢です。

ミツカン 純米酢 金封 国産米100%使用 900ml

マルシマ 有機純米酢 

マルシマ 有機純米酢 は、JAS認定の有機栽培されたうるち米だけを原料にじっくり醸造したこだわりのお酢です。

無農薬のお米も少ない中で、この有機栽培の米酢は貴重です。

高品質の純米酢であれば一番おすすめの商品です。

マルシマ 有機純米酢 500ml

内堀醸造 国内産麦使用 純麦の酢

純麦の酢」の原材料は国産全粒小麦だけです。

アルコールは使用してない珍しい穀物酢です。

旨味があり、ツンとしないやわらかな酸味が特長です。

内堀醸造 国内産麦使用 純麦の酢500ml

土の商品も口コミでも評価が高いので、ぜひ健康のために良いお酢を選んでくださいね。

まとめ

米酢は香り高いお酢ですが、加熱すると香りが消えてしまい、さらに酸味も減ります。

そのため米酢は

  • 酢の物
  • 酢めし
  • 南蛮漬け
  • ドレッシング

など加熱をしない料理におすすめです。

一方で穀物酢は香りがあまりなく、熱にも強いので酢豚などの加熱料理におすすめです。

ただ個人的には使い分けるよりも、酢豚などの加熱料理に米酢を使用する場合は調理の最後の方に使用しています。

お酢は健康に美容に、そしてダイエットに効果があると言われています。

ただし、一度にたくさん摂ると胃や歯にも悪影響を及ぼすことがあるので、適量(1日30ml程度)を毎日継続して飲むと効果があると言われています。

もし健康効果などを期待して米酢を購入する場合は、アルコールなどが含まれていない「純米酢」を購入するようにしましょう。

味付けだけで良いのなら手頃な価格の穀物酢で十分です。

ぜひ目的に合わせてお酢を選んでくださいね。